暁 〜小説投稿サイト〜
俺のペットはアホガール
その二十三「季節外れの転校生」
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後
あっどうも。おはようございます、冬月(ふゆづき)(ひそか)です。
夏が終わったのにまだまだ暑い日が続きますね。今日は夏休みが終わって初登校の日ですよ。ちなみに始業式は別日にありました。
校門前では美希たち生徒会の人たちが抜き打ちチェックとかしていて大変そうでした。僕は特にへんな格好とかへんな物を持ち込んだりしていないので、数秒で終わって教室で一人まったりとしています。
キーンコーンカーンコーン。
あ。HRが始まるチャイムが鳴った。

「みんなぁ、おはよぅ」

「「「おはようございまーす」」」

ふぁあ、浪川先生は今日もいい香りだな。
僕たちのクラスの担任の先生、浪川羊先生。家庭科の先生でもあります。エメラルドグリーン色の髪と瞳が綺麗な先生でいつもいい香りがするコロンかな? を付けていてその匂いを嗅ぐだけで幸せ気分です。浪川先生が担任の先生で良かったです。

「今日はねぇ。みんなに言いお知らせがあるのよ〜」

うふふと女神のような笑みの浪川先生。良い事ってなんだろう? 
クラスのみんながざわざわ……って話している声が聞こえます。離れた席に座っている美希の方を見てみたけど彼女も首を傾げて分からないみたいです。生徒会の人でも分からない良い事?

「入って来てちょうだぃ」

と浪川先生が教室の出入り口の引き戸の方へ声をかけると、閉じられたいた引き戸がゆっくり静かに開けられて

「…………」

「……わぁ」

伸ばした真っ黒な夜空のような黒い髪を下の方で括って青いリボンで一つにしている女の子が優雅に、モデルさんみたいに歩いて入って教卓の横、浪川先生の横に立ち僕たちの方を真っ直ぐに見つめます。
つりあがった眼尻はまるで獲物を狙うハンターのようです。……カッコイイ。初めてめっしー先輩に出会った時と似たような気持ちになります。

「自己紹介をよろしくねぇ」

振り返り黒板の方を向いてチョークを握って何かを書き始めました。あ、名前ですね。
え〜と……青……龍……院……? 青龍院という名前を見てクラスのみんながざわめきました。僕は知らなかったけど青龍院財閥と言えば、しーパイセンのクラスメイトの水仙時先輩のお家と同じくらいの権力を持った町内会の会長さんらしいです。商店街の裏ボスみたいな水仙時財閥とは古くからライバル関係で睨み合いが続いてるとかいないとか……。

青龍院(せいりゅういん) 幽真)(ゆうま)だ」

黒板に名前を書き終わった、青龍院さんは振り向き僕たちの方を見て言いました。はっきりとした口調で。

「よ、よろしくなー」

「宜しくねっ幽真ちゃんっ」

勇気を出して声をかけた挑戦者チェレンジャーも何人かいたけど、

「…………」

あの獲物を狙う狼のような眼光に蜂の巣にされてみ
[8]前話 前書き [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ