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鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――
第十三章 腹の中に眠る異世界への扉
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ってことは確かだろうけド……。」
エド「ん? ちょっとそれ貸してくれ!」
暗闇の中からエドが何かを見つけた。
エドはリンからタイマツを借りて、見つけたものへ駆け寄った。
アルト「エド、何を見つけたの?」
エド「二人とも…これ…。」
エドの手にはアルの片手が握られていた。
リン「アルのか?」
エド「手だけってことはアルは飲まれてないんだ…。良かった…。
   心配してるだろうな…アルの奴。ココが何処かもわかんねぇーし…。」
アルは無事だがここがどこだか分からない。
悩みに悩んだエドの答えは…


エド「あーーーーー、目覚めよ俺のテレパシーーーーーーエルリックテレパシー―ー!!!」
意味の分からない方向に走ったものだった…。
呆れたリンとアルトは…
リン「勝手にやってロ。」
アルト「…うん、そうだね。」
しれ〜とその場から離れて行った…。
……変なこともあったが気を取り直してまた探索を開始する三人。
エド「いろんな建物や白骨死体が転がっているけど、時代がばらばらだ…。」
リン「そもそも、出口があるのか? ここ。」
エド「知らん。無けりゃ、作る!」
アルト「作るって何処に…?」
エド「…………。」


***


錬金術を使って大きなを作りそこから脱出することにした。
みんなは、忘れていないだろうか?
三人はすっかり忘れてしまっているがここにはあとレンリとシレーナとエンヴィもさまよって居ることを…。
エドが錬金術で大きな穴を作り出した。
エド「よっし、火をくれ。」
リン「おお〜、凄い…。よしどれっ!」
穴の中にタイマツを落として見る。
『コンッ』




エド「そこにあたる音がしない……。」
リン「壁だァァァァ壁を探そうォォォォォ!!!」
アルト「そうだァァァ!!」
エド「こんな真っ広い場所でもまっすぐ走り続けてたらいつか端にたどり着く!!
   出口だって見つかるはずだァァァァァ!!!!」
もうやけくそじゃぁぁぁぁ的なノリで三人は出口を探すため、壁を探すために全力質素で走り続けた。


エド達3人がやけくそになって走っている頃、エド達とは別に集まったレンリ、シレーナ、エンヴィの3人は、
レンリ「シレちゃんはあっちに持ってて! エンヴィはそっち! 」
レンリの指揮のもと何かの準備をしていた。
そして動き回っている3人の事をある生き物が見守っていた……。
ハイキングベアのガ王「……アルトさんLOVE」
高さ50pのチビハイキングベアがダンボールの中に入っている…。
彼の名前は、ガ王。
この世界の住人で、突然現れたアルトに一目ぼれをした恋するクマなのである。
今はレンリのペット化してしまったが……。
レンリ「よしっ! 完成だァァァァ!!!」

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