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Knight's & Magic & Carrier 3
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んだろうな。そして、案内に現れたエルフは本来の文化に沿った服装をしていた。なるほど、元の世界のラノベなんかと変わらないような文化なのだろう。

「ようこそアンブロシウス陛下、オルヴァー様、こちらへ。中で大老がお待ちです」

案内のエルフに通されたのは、祭壇にも見えるが玉座と言われても納得できそうな場所であり、中央の椅子に腰掛ける者が居た。その者に大して陛下が挨拶をする。

「久しいのぅ、大老・キトリー。わしが玉座に着いて以来であるから30年ぶりほどか」

キトリーと呼ばれた存在をオレはどう捉えて良いのか悩む。これがエルフの成れの果ての直前と言うものだろうか。

「そう長いときではない、アンブロシウス。だがお前は老けたな」

声を聞いて更に違和感が酷くなる。これは本当に生きている者が出せる声なのか。機械に喋らせた方がまだ生きているように感じられるほど、聞き取りにくい。脳が声ではなく音としか捉えることが難しい。

「ご挨拶じゃのぅ、まあ徒人とはそういうものじゃ。さて、此度はわしらの要求を聞き入れたこと感謝いたそう」

「よい、大いなる思索の時のために、必要なこともあると理解している」

「先に伝わっているかも知れぬが、わしの要件は魔力転換炉の製法よ。それを、この二人に伝えてもらいたい」

「お前もそれを問うのだな」

「わしもとな?」

「陛下、当然のことですが魔力転換炉の数がそのまま戦力の差に繋がる以上は過去にも製法を聞き出すのは当然でしょう」

「そうだ。歴代の徒人の王も一度はそれを問うてきた。毎回連れて来る者は異なるが、そのことごとくが失敗に終わった」

「まあ、当然でしょうね。大体の予想は付いていますよ。魔力転換炉はエルフの種族的な特徴によってのみ製造が可能。徒人の我らにはそれが出来なかった。場合によっては術式すら理解できなかった。だけどそれを周りに知られたくないがために書物にも一切残っていない。そんなところなんでしょう。そして徒人とエルフの違い、正確に言えば魔力転換炉の製造のための特性の違いとは魔力を直接操れるかどうか。つまり、エルフは徒人と魔獣の中間に位置する種族なのでしょう。それすらも予想できない過去の術士や学者とは一緒にして欲しくはないですね」

「ほう、徒人にしては頭が回るようだ。徒人と魔獣の中間に位置する種族かどうかはともかく、それ以外はほぼ事実だ。それを予想し、知ってなお製法を欲するのか。無駄であるのに」

「この世に無駄なんてものは一切ない。ゴミだろうと、いずれは時の流れがそれを星の循環に戻す」

「ほぅ、見てきたかのように言うのだな」

「見る必要はない。オレとエルは知っているだけだ。だが、知らない知識もある。それが今回は魔力転換炉の製法に関わることだけだ。エルフが
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