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Knight's & Magic & Carrier 3
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で5倍ぐらいの出力が出せるものを用意してから専用機作りだな。設計図は引いてあるんだけど、見てみるか?」

「是非」

オレの専用機として考えている物の設計図を荷物の中から引っ張り出して見せる。

「すごく、大きいですね。魔力転換炉の大きさを聞いた時点で分かっていましたが、これは、剣にまで魔力転換炉を積みますか」

「サイズがサイズだし、頑丈さも必要になる。そうなると幻晶騎士と同じで肉体強化を使う必要がある。それと皮膚硬化もだ。対艦戦用幻晶騎士だからな」

「対艦戦、スレイプニールが奪われると?」

「所詮は技術。真似をされるのは先行者の特権だ。それに対抗する物を作るまでがセットだ。あと、趣味」

オレはリアルロボットよりもスーパーロボットが好きだ。それが厳つければ厳ついほど良い。それにベストマッチした対艦刀を引っさげた特機(スーパーロボット)

グルンガスト零式

個人的にはヴァルシオンの方が好きなのだが、歪曲フィールドもクロスマッシャーも再現できないために断念。あっ、メガ・グラビトンウェーブは再現できた。ただし、使用した本人にも超重力が襲いかかり自壊してしまうために断念した。

その点、零式ならばブーストナックルがワイヤー式になるだけで他は殆ど再現できた。無論、斬艦刀もだ。その斬艦刀に魔力転換炉を搭載しなければならない上に、先程あげた通常の魔力転換炉の3倍ぐらいの大きさで5倍ぐらいの出力が出せるものを用意しなければならない。何とか再現したいものだがどうなるやら。

「それにしても、幻晶騎士に人の顔ですか。それも厳ついですね」

「団長の方が異色ですよ。サイズは一回り大きくなる程度でしょうが、魔力転換炉を2基か3基搭載するのは確定ですし、遠近両用の魔導兵装を開発中ですし」

「あっ、ネタバレするなんて酷いですよトール!!折角親方たちにも内緒にしているのに」

「やかましいわ。緊急展開滑走翼専用機のアーバレストと緊急展開滑走翼強襲用機のレーヴァティンの設計図を勝手に持ち出しやがった仕返しだ」

「お主ら、スレイプニールで忙しいはずなのに何時そんなものを作っておる」

「食事をしながらが多いですね。左手でパンを食いながら右手で図面を引いてます」

「あとは、全体に合わせて動かないと効率が悪いですから、空いた時間にちょこちょこと」

「その時間を休息に使おうとは思わんのか」

「普通ならそうなのですが、現在は修羅場に突入中です。途中での休息は途中で力尽きるのとほぼ変わりません」

「ですので倒れるまで休ませないが今の現状です。そろそろ鍛冶師から殉職者が現れるでしょうが、とある国ではよくあることです」

日本ではよくあることだ。そんなことを話していると霧を抜け、眼前に壁が見えた。
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