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とある3年4組の卑怯者
81 飛騨高山
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「え?うん・・・」
 藤木はリリィに引っ張られて花輪達の話の輪に入った。
「この人が友達の藤木君よ。氷滑(スケート)が得意なのよね」
 リリィがルリ子に藤木を紹介した。
「うん、ど、どうも・・・」
 藤木はルリ子に挨拶した。
「こんにちは。スケート、好きなの?」
「うん、それしか取り柄がないけどね」
「それなら、明日、スケートに行かない?和彦達とも、行く予定なの」
「う、うん・・・。でも、こっちも予定あるし、僕達の用事が・・・」
「別にいいわよ。午後は空いているから行ってらっしゃい」
 リリィの母が現れて言った。
「え、ありがとう、ママ!」
「ありがとうございます」
 藤木とリリィはリリィの母に礼を言った。
「ところで君達はどこの旅館に泊まっているんだい?」
 藤木は花輪たちに聞いた。
「高山の旅館さ。あとでヒデじいがmicro busを出してくれるのさ」
 花輪が答えた。
「そうか、じゃあ、近くだね」
 こうして一行はロープウェイを降りた後、それぞれが泊まる旅館へと戻るのだった。
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