暁 〜小説投稿サイト〜
世界に痛みを(嘘) ー修正中ー
リトルガーデン ー終極ー
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の空気が突如甘ったるい空気に変化する。
 ナミに続いて今度はアキトがこの場の空気を作りだしていた。

 そんな2人の周りでは……

「……」
「おい、ナミ」
「……何、ウソップ?」
「いや、お前何で不機嫌なんだよ」
「別に、そんなことはないわよ」

 ナミは無意識にビビに対して嫉妬にも似た気持ちを抱いていた。

「いやー、本当に良かったよ。ゾロ、お前が無事で。なははは!」
「いや、まったくだ。だが、あのMr.3のヤローは絶対に許さん」

 感無量なゾロとルフィの姿があった。
 ゾロに至っては青筋を立てている。

 そんな混沌とした空気を壊したのは蝋から漸く解放されたブロギーであった。
 体の節々を黒く焦がしながらも、力強い動きで炎の中から出て来る。

 ゾロとビビの2人よりも時間がかかったのはその巨体ゆえだろう。
 見たところ五体満足で何よりの様子である。

 今此処に蝋に囚われた全ての人間が無事生還した。







▽▲▽▲







「こほんっ!それでアキトはいつまでビビの頭を撫でているのかしら?」

 ナミは未だに甘い空気を醸し出すアキトとビビの2人をジト目で睨む。
 アキトは変わらず先程からずっとビビの頭を撫で続けている。

 ナミ自身、アキトが邪な気持ちでビビに触れているわけではないことは理解していたが、流石に我慢できなかった。

 アキトのビビに対する態度は親の子に対するそれに近い。
 もしくは、妹や弟などの年下に対するそれだとも理解している。
 だが、それとこれとでは話は別であった。

「あっ……」

 アキトはナミの指示通り素直にビビの頭から手を離す。
 手を離したビビが名残惜しそうに此方を見つめてきた。
 まるで飼い主に捨てられた子犬のようだ。


すまない。本当にすまない。まだビビを愛でていたいが、ナミの視線が流石に怖い


 アキトは苦渋の決断でビビから手を放す。

「皆、無事で何よりだ」

 先程までの雰囲気を一変させ、真剣な表情でアキトはルフィ達の無事を祝う。
 清々しいまでの切り替わりの速さである。

「そう言ったって騙されないわよ、アキト」
痛い、痛い(いひゃい、いひゃい)、ナミ」

 ジト目でアキトの頬を引っ張るナミ
 戦闘において無類の強さを誇るアキトも彼女には逆らえないようだ。

 そんな光景にルフィ達は笑う。
 ビビもゾロも、ウソップもカルーも楽し気に笑う。

 しかし、そんな彼らの前に空気を読まない奴がやってくる。




「塗装完了、出撃!……"キャンドルチャンピオン!!"」

 木々の向こうから巨大な何かが飛び出してきた。

 巨人
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