リトルガーデン ー終極ー
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周囲ではルフィとゾロの2人が呑気に互いの無事を喜び合っている。
「取りあえず一件落着だな、アキト」
「ああ」
アキトとウソップの2人が互いの健闘を讃え合う。
しばらく間、ルフィ達は和やかな時間が過ぎた。
「あの、ナミさん。そろそろ離れて……」
今なお、ナミは抱擁の力を緩めない。
ビビの静止の声虚しくナミはビビから離れない。
それどころかナミはより一層ビビを抱きしめる力を強めた。
人目を憚らずに抱き着いてくるナミに対してビビは羞恥心を感じ、頬を赤く染めた
アキト達はそんな彼女たちを温かめな目で見つめる。
アキト達のそんな視線に気付き一ビビは一層頬を赤く染め上げる。
そんなビビの様子に気付くことなくナミは一層抱擁の力を強め、そんなナミに余計に照れるビビという幸せのスパイラルが降臨する。
ええ光景や……
美人である2人が抱き合う光景はとても目の癒しになる。
アキトはただ静かにナミとビビの2人を見ていた。
この光景を見逃したことをサンジが知れば悔しがること間違いなしだろう。
今なお、ビビは慌てた様子でナミを引き?がそうと奮闘している。
実に見応えがあり、絵になる光景であったことは想像に難くない。
その後、事態の収束には数分の時を要した。
「えっと、私達を助けてくれてありがとうございます、アキトさん」
ビビは何とかナミを引き?がした。
彼女は続けて気恥ずかし気にアキトに頭を下げた。
まだ先程のことが恥ずかしいのか頬を赤く染めてはいるが
感謝を忘れることなく相手に真摯に伝えることは良いことだ。
アキト自身お礼を述べられて悪い気はしない。
「仲間なんだ。助けるのは当たり前だ」
アキトは彼女の頭を優しく撫でる。
ええ子や……
ビビの髪はとてもサラサラし、触り心地が良いものであった。
アキトは無意識に彼女の頭を撫で続ける。
対するビビは満更でもなさそうに目を細め、気恥ずかし気に頬を赤く染める。
しかし、アキトの手を振り払うことはなくなすがままである。
ビビは異性に頭を撫でられているというのに何故か嫌悪感を感じない。
目の前の少年からは大人の男性の姿を幻視した。
そう、長らく会っていない父、コブラのような
何故、このタイミングで父の姿を幻視したのかは分からない。
アキトの大人びた雰囲気から連想したのか、それとも頭を撫でられたからなのか。
だが、彼女にとって今この時間はとても心安らぐものであり、甘受すべき瞬間であった。
故に、ビビは無意識に自身の頭をアキトの方へと飼い主に甘える猫のようにすり寄せる。
アキトとビビの周囲
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