暁 〜小説投稿サイト〜
世界に痛みを(嘘) ー修正中ー
リトルガーデン ー終極ー
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
が出来なかったかもしれない。

「んぁ?ここは……」

 続けて、ゾロが意識を取り戻す。
 ゾロは気の抜けた声と共に辺りを見回している。

「ゾロ、意識ははっきりしているか?」
「おお、アキト、助けてくれたのか」
「……緊張感の欠片もないな、ゾロ」

 本当にそう思う。
 ゾロは自分があと数分で死んでいたかもしれないことを理解しているのだろうか。

「つーか、周りが燃えているのに何で俺達は無事なんだ?」
「俺の能力だ」
「ああ、そういう……」

 アキトの説明を何と無しにゾロは理解する。
 対するビビは今更ながら自分が炎に包まれていることに気付き驚きの声を上げていたが。

「先ずは、ここから脱出するぞ」

 ビビの驚愕の声を今は無視しアキトはゾロの襟首を掴みその場から跳躍した。



 今なお勢いが衰えることなく自身の眼前で燃え続ける業火
 ウソップは点火したのは自分とはいえ中にいるゾロとビビの安否が心配でならなかった。
 先程、アキトが2人を救出に向かったのは分かっているが、心配なものは心配であった。

 それにしてもアキトの能力は便利すぎではないだろうか。

 予備動作無しの不可視の攻撃と引き寄せの能力
 例え、炎の中であろうとも行動を可能とする防御力
 加えて、本人曰く空を闊歩することも可能らしい。

 利便性が高すぎる。
 もはや何でもありな気がしてきた。

「ほらしゃきっとしなさい、ルフィ」
「わ、分かったよ、ナミ。分かったから引っ張らないでくれよ」

 ルフィを一喝するナミ
 見れば彼女はルフィの頬を抓り、此方へと引っ張ってきていた。

 どうやらナミの方も上手くルフィを正気に戻すことに成功したようだ。

 瞬間、前方の炎から何かが飛び出した。
 目を凝らせば上空にてゾロとビビの2人を両腕に抱えたアキトの姿が見えた。
 アキトは2人分の重さをものともせずに緩やかな動きで地上に降り立つ。

「ん?おおー!ゾロにビビじゃねーか!」

 ルフィは嬉しさに顔を綻ばせ、笑顔を浮かべる。
 ナミとウソップも同じように安堵する。

「ビビ!」

 ナミは嬉しさのあまりビビに思い切り抱き着いた。

「わっぷっ!ナ、ナミさん!?」
「良かった!本当にっ!ビビが無事で本当にっ!」
「ナミさん……」

 自身の身を真摯に心配してくれるナミに心打たれるビビ
 アキトはこうした仲間を心から思う気持ちがナミの美徳だと思う。

「ナミさん、ありがとう」

 ビビは照れくさそうにナミの背に腕を回し抱きしめ返す。  

「おおー!ゾロー、無事だったかー!」
「おお。ルフィ、お前が無事あの暗示から脱出したらしいな」

 そんな彼女達の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ