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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第649話】
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いわよぉ? ヒルトもいるんだし、ね?」
「は、はい……。 ヒルト……」
真理亜の優しい微笑みは人によってはその名の通り聖母マリアに見えるだろう。
緊張した面持ちの成樹だったが幾分表情が和らいでいくのを自身でも感じ取っていた。
IS委員会専用航空機内、広々としたその空間、椅子に座り投影ディスプレイに映し出された今日の予定をチェックするのはレイアート・シェフィールド。
「結構強硬スケジュールね。 これだと学園滞在は一時間も無いわね」
委員会として後手に回ってるのは自身の手腕の低さが物語っている、学園後は京都の被害状況確認と亡国機業への対策。
その後は各国完成し始めてる専用機の確認の為に様々な国へと訪問しなければならなかった。
「一時間も無いんじゃ、笹川成樹君の事でいっぱいいっぱいかな。 織斑一夏君のIS無断使用に関してもやりたいけど……」
完全にオーバーワークな会長だが、時間は待ってはくれない。
軽く軽食をとりながら改めて予定の確認を行ったレイアートだった。
修学旅行後の織斑一夏に行われた制裁はそれほど重たいものではなかった。
学園上層部としても表立って大きな問題にしたくないのが理由だろう、とはいえ何も課せないとそれはそれで問題になるため、反省文の提出と修学旅行後の土日の休日返上による自習を課した。
それでも一夏は不満げな表情だったのは自身が間違ったことをしてないと思っているからだろう。
「何で俺だけ……」
書き上げた反省文を纏めた一夏は不満の言葉を漏らす、自習室は監視されてはいるが声紋はとられていないのが幸いした。
朝の生徒会長更識楯無による全体朝礼後の一組教室、全百二十人弱居る教室は賑わっていた。
「今日から新しい男子がくるんだよね!」
「しかも有坂くんの友人の笹川成樹くん!」
「学園祭の時に見たけど、彼スッゴくカッコいいの! やん……イケメン勢揃いじゃん!」
賑わう女子たち、ヒルトは頬杖つき、瞼を閉じていた。
端から見たら完全に居眠りしてるように見えるものの、ヒルトはあくまでも瞼を閉じて予鈴が鳴るのを待っているだけだった。
「お兄ちゃん、寝てる?」
「ん〜、寝てるっぽく見えるけどただ目を閉じてるだけなのかも」
美冬、未来の二人は遠目からヒルトを見てそう呟く――その時、学園全体に予鈴が鳴り響き、通路に出ていた生徒や立ち話していた子も皆が一組教室へと入る。
喧騒が続く教室――だが、教室のスライドドアの圧縮空気が抜ける音が響き渡り、織斑千冬、山田真耶の二人が入ってくると一瞬にして静まりかえった。
ヒルトは瞼を開く――それと同時に織斑
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