第9話
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シュミット博士の答えを聞いたミリアムが呑気な様子でいる中ティータは不安げな様子で声を上げた。
「フン、私の知った事ではない。―――”特別カリキュラム”については既にこちらの耳にも入っている。今の内に、ARCUSUの新機能に慣れておくのも無意味ではあるまい?」
「…………それは…………」
「………?」
「えっと………?」
シュミット博士の指摘を聞いて複雑そうな表情で黙り込んでいるリィンの様子を不思議に思ったアルティナとティータは首を傾げた。
「うーん、確かに現地で何があるかわからないし………慣れておいて損はないかもねー。大丈夫だよ、リィンにはボクたちがついてるし!ね、アーちゃん!」
「………よくわかりませんが同行しない理由はありません。そもそも教官のサポートは私の役目ですから。」
「ミリアム、アルティナ………わかりました。テストに参加させていただきます。二人とも、どうか力を貸してくれ。」
ミリアムとアルティナの意志を知ったリィンは少しの間考え込んだ後やがて決意の表情になって参加を申し出た。
「もっちろん!」
「了解しました。」
「フン、無駄話が過ぎたな。さっそくテストを開始するぞ。―――奥にエレベーターが用意してある。それを使って開始地点に向かうがいい。」
「ARCUSUの調整が必要なら今の内に言ってくださいね……!」
その後リィン達はエレベーターを使って、開始地点に到着した。
〜LV1〜
「ほえ〜、これが要塞の中なんだ。」
「………”昇って”きましたね。」
開始地点に到着したミリアムが興味ありげな表情で周囲を見回している中アルティナはリィンに確認し
「ああ、前回は地下から開始していたはずだ。」
アルティナの言葉に頷いたリィンは周囲の地形を確認した。
「……どうやら内部構造が完全に変わっているみたいだな。自在に構成を変えられる仕組みとは聞いていたが、ここまでとは………」
「へえ、シュミット爺ちゃんもなかなかやるね!フフン、腕が鳴ってきたかも!」
リィンがアインヘル小要塞の設備に改めて驚いている中ミリアムは口元に笑みを浮かべた。
「―――前回のテストと同じく、最奥地点を目指してもらう。なお騎神の使用並びに異種族達の協力は引き続き禁止とする。せいぜい気を抜かずに進むことだ。」
「今度もわたしが精一杯ナビゲートします!皆さん、どうか頑張ってくださいっ!」
「ああ………!ミリアム、アルティナ、準備を!」
要塞内に聞こえてきたティータの声に頷いたリィンは二人に指示を出した。
「ガーちゃん!」
「クラウ=ソラス。」
「「―――――」」
リィンの指示に対し
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