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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十二話 動き出す歯車 ★
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時間が経つのははやいもので、明日は管理局にいく25日。
あの日に日程が決まってから学校には、
『25日から自身の保護者に関わることで海外に行く』と名目で休学届を出している。
保護者の名前が雷画爺さんの名前で、親がおらず、保護者の名字も衛宮と違うという事で、誤魔化すのはそれほど難しくはなかった。
月村家にはバイトの休みと魔術関連の事で家を開けるという事を伝えているし、高町家にも都合で海外に行くという事は伝えている。
もっとも士郎さんや恭也さん達には忍さんから話しが伝わっているだろう。
向こうで生活するための着替え等の準備も出来ているし、家の結界の強化も終わっている。
なのはや月村家には
「結界を強化しているから近づかないように」
と伝えているし、一般人は近づく事すら出来ないはずだ。
さらに向こうでの収入もあの日から何度かリンディさんと連絡をとり確保できた。
まあ、収入はありがたいのだがあんなものを用意するとは思ってもいなかったのだが。
そして俺が前日に準備しているモノはなのはと約束したもの。
それも無事に完成し、俺は明日に備えて眠りについた。
翌日、向こうに行くための荷物となのはに渡す約束の物を持って家を出る。
待ち合わせは海鳴公園。
待ち合わせの時間より早いが俺が辿りついた時にはなのはとフェレットモードではないユーノがもう待っていた。
「「おはよう、士郎(君)」」
「おはよう、二人とも」
挨拶をかわしながらふと疑問に思う。
「ユーノ、荷物はないのか?」
「え? ああ、僕はこの世界に来た時から特に荷物は持ってなかったし、なのはの家ではずっとフェレットだったから」
なるほど。
フェレットだから服なんかが増えるはずはないか。
「あとなのは、遅くなったけど約束の物だ」
「え?」
驚くなのはに手を差し出す。
その手のひらには干将・莫耶をモチーフにした二つのペンダント。
テスタロッサ家が海鳴を去った日、珍しくなのはにお願いされた物。
フェイトに渡した物と同じ白と黒のペンダント。
だがフェイトの物とは違い鍔の所に輝くのは赤色の宝石。
今まで先送りになっていたが海鳴を離れる前に渡しておきたかった。
勿論、海鳴に俺は戻ってくるが俺となのはを繋ぐ眼に見える証として間に合わせておきたかった。
「覚えててくれたんだ」
「ああ、遅くなって済まない」
なのはが手を伸ばし取るのは黒のペンダント。
「黒でいいのか?」
「うん。白の方は士郎君に持ってて欲しい」
なのはの言葉に頷き、ペンダントをつける。
俺の胸元には赤い宝石が輝く白き剣と金色の宝石が輝く黒き剣が並んで光る
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