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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十二話 動き出す歯車   ★
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 なのはも二つの剣が並んでいる光景に笑みを浮かべなのは自身もペンダントをつけようとする。
 
「つけてやるよ」
「ありがとう」

 なのはの後ろに回りペンダントをつけてやる。
 首にかかったペンダントを見つめるなのは。
 その時、魔力反応を感知すると同時に目の前に魔法陣が現れる。
 魔法陣の中から現れたのは

「おはようございます。リンディさん、クロノ」
「「おはようございます」」

 リンディさんとクロノ。

「おはようございます。士郎君、なのはさん、ユーノ君」
「おはよう」

 それにしてもリンディさんもクロノも親しい間柄とはいえ提督クラスの役職持ちが出迎えるのはどうなのだろう?
 ……そういえば初めてアースラに乗った時にも同じような事を思ったな。

「じゃあ、さっそくアースラに行こうか」
「そうね。なのはさんは今回は」
「はい。ちゃんとここで待ってますから」

 唯一海鳴での留守番になるなのは。
 時間を見つけて連絡をするようにしよう。

 荷物を持ち、リンディさん達の方に踏み出す。
 その時

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「なのは?」
「え、その……」

 なのはに手を掴まれていた。

「……ちゃんと戻ってくるよね?」
「ああ、俺はここに海鳴に戻ってくる」
「うん。待ってるから」

 手をゆっくりと放し一歩手を下がるなのは。
 俺の手を握っていた手はそのまま胸元にある赤い宝石が輝く黒き剣を握り締める。

 その姿に荷物を下ろして一歩なのはに踏み出した。




side なのは

 士郎君とユーノ君のお見送り。
 士郎君はちゃんと約束を覚えてくれて管理局に行く前に絆となるペンダントをくれた。
 だけど

「なのは?」
「え、その……」

 士郎君の手を自分でも気がつかないうちに掴んでいた。
 
 士郎君の後ろ姿を見た時に無性に怖くなった。
 もう二度と士郎君は戻ってこないのではないかと、私を置いてどこかに行ってしまいそうで
 
「……ちゃんと戻ってくるよね?」
「ああ、俺はここに海鳴に戻ってくる」
「うん。待ってるから」

 だけどこれ以上士郎君を困らせるわけにはいかない。
 手を離して、下がる。

 でも不安は消えなくて絆である黒い剣を握る。
 ちゃんと士郎君との繋がりはあるんだと自分に言い聞かせるように

 そしたら士郎君は荷物を一旦下ろして離れた分近くに来て頭を優しく撫でる。

「士郎君?」
「大丈夫。約束する。
 俺は戻ってくる。
 今度戻ってくるときにはフェイト達と一緒に。
 だから待っていてくれるか?」
「うん! 待ってる。
 だからいってらっしゃい」
「いってきます
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