第三章
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後
「勝ったのか?」
「俺達が」
「黒バットは傷を付けられて諦めたのか」
「戦うのを諦めたのか?」
「そうなのか?」
いぶかしむ声でお話をします、ですが殆ど何もわかりません。わかっていることはただ黒バットが帰ったことだけです。
それで、です。地元の人達は一旦天守閣の屋根の上に戻りました。そしてまたお話をするのでした。
「だとすると俺達はやったのか」
「会津若松城を守ったのか」
「俺達の力で取り戻したのか」
「それが出来たのか」
こう言い合います、ですが。
確かな答えは出ません、何しろ黒バットは何も言わなかったのですから。それで、なのでした。
何もわからないままいぶかしんでいるとです、そしてです。
黄金バットは皆の変身を解きました、するとでした。地元の人達は元の姿に戻りました。するとここで自衛隊の人達が地元の人達に言いました。
「すぐに救助に行きます!」
「ヘリを屋上に向かわせます!」
「そのままじっとしておいて下さい!」
「危ないですから!」
こう言ってすぐにヘリを向かわせて活躍をした地元の人達を助け出しました、そしてその後でお話をするのでした。
「黄金バット尾は地元の人達の心を汲み取ったのか?」
「それで今回は自分は戦わなかったのか」
今は本丸の櫓の一つの屋根の上にいる黄金バットを見ます。
「地元の人達を黄金バットに変えて」
「そして自分の姿を授けてか」
「彼等に自分達の力で城を取り戻させた」
「そうしたのか」
黄金バットは何も言いません、この魔人もまた殆ど喋らないのです。
そしてです、黄金バットは何処かへと飛び去っていきました。何も答えませんでしたがお城は確かに地元の人達の手で取り戻されました。
地元の人達は自分達の手で見事です、取り戻すことが出来てそうしてでした。福島全体が歓喜の渦に包まれました。
それを見てです、総理は官邸で言いました。
「自衛隊ばかりじゃない、地元のお城を取り戻すつもりなら」
「それならですね」
「自分達の手で取り戻す」
「それが一番ですね」
官房長官も応えます。
「やはり」
「何といってもね」
「黄金バットはその手助けをしてくれたのでしょうか」
「そうだろうね」
総理はこう考えました。
「やはり」
「黄金バットはそこまで考えているのでしょうか」
「そうかも知れない、そして若しそうなら」
「黄金バット、素晴らしい魔人ですね」
「まさに正義の魔人だよ」
「全くですね」
「確かに今回は地元の人達が取り戻した」
そのお城をとです、総理は感慨を含んだ声で言いました。
「しかしその助けは黄金バットがしてくれた」
「それならですね」
「黄金バットに心から感謝しよう」
今回もとです、総理は心から言ったのでした。そし
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ