第一章
[1/2]
[1]次 最後 [2]次話
黄金バット
第十八話 黒バット会津若松城の攻防
この時福島の人達は皆困っていました、何とある日急に黒バットが福島の人達が愛する会津若松城の天守閣の一番上に表れてです。
そのまま居座ってしまったのです、福島の人達はその黒バットを見てすぐに言いました。
「嫌なことになったな」
「黒バットは普通のやり方じゃ倒せないぞ」
「相手は魔人だ」
「魔人を倒すには並の努力じゃ無理だ」
「何とかしないと駄目だ」
「それでも手段はあるのか」
「自衛隊に出てもらうしかないのか?」
皆口々に言います、ですがこれといっていい解決方法を思いつきませんでした。そしてその間ずっとです。
黒バットはずっと会津若松城の天守閣にいます、二つの鯱の間に堂々と腕を組んで仁王立ちをして立っています。
その黒バットを見てです、総理大臣も苦い顔で言いました。
「これは何とかしないと」
「はい、どうしますか?」
官房長官が総理大臣に尋ねました。
「やはりここは」
「自衛隊だね」
「彼等に出てもらいますか」
「それしかないかね」
総理大臣は官房長官に難しいお顔で返しました、官邸でお二人共とても悩んでいます。
「ここは」
「黒バット、いえ魔人達に対することが出来るとなると」
「やはりだね」
「はい、ここはです」
官房長官は総理に強い声で言いました。
「やはり」
「自衛隊しかないね」
「はい」
こう総理に答えるのでした。
「私はそう思います」
「そうだね、では」
「すぐにですね」
「自衛隊を出動させよう、そしてだが」
「会津若松城はですね」
「貴重な文化遺産だ」
だからだというのです。
「余程のことがない限りは」
「傷付けてはならない」
「そのことを厳命しておこう」
「それでは」
例え魔人との戦いであっても貴重な文化遺産は傷付けてはいけない、それでなのでした。
総理もこのことは強く言ってです、そしてでした。
すぐに自衛隊に出動命令を出しました、すると自衛隊の人達はすぐに会津若松城に向かったのですが。
ここで、です。何と会津若松城にです。地元の人達がどんどん雪崩れ込んでいっていました。
その状況を見てです、自衛隊の人達はびっくりして叫びました。
「地元の人達がお城に入っているぞ!」
「自分達でお城を取り戻すつもりか!」
「駄目だ、生身で魔人達は倒せないぞ!」
「とても無理だ!」
「何とかして止めるんだ!」
「危険だ!」
しかしです、自衛隊の人達が止めるよりも先にです。
会津若松城を愛する福島の人達はお城の本丸からどんどん天守閣に近付いていきます、皆意気込んで言っていました。
「お城を取り返すんだ!」
「黒バットから取り戻せ!」
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ