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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
220 帰ってきたハグリッド
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カーカスと云う巨人の首領(ドン)に渡したとのことだ。

……ちなみ巨人の生息数は、昔は沢山居たそうだが、今では大分減ったらしい。そのおおよの理由は同士討ちとのこと。

閑話休題。

ハグリッドが巨人にグブレイシアンの火の枝≠渡したと語ったあたりで、ハーマイオニーから実に(もっと)も≠ネ疑問が出る。

「グブレイシアンの火の枝>氛汞永遠の炎≠ヒ。……でも巨人にそんなものなんて渡して喜ぶのかしら?」

「ああ、大層喜んどった。カーカスもダンブルドアの巨人保護運動を知ってるのか悪い様な感じ見せんかった。それからゴブリン作の壊れねぇ兜を贈った。……そん時にゃ、もう俺はダンブルドアからの任務を遂行出来たと思った──だが、その日の晩、全部がダメんになった」

「≪死喰い人(デス・イーター)≫が、そのカーカスを殺したとか?」

「……いや、それならまだ諦めもついた」

俺が問えば、ハグリッド悲しげな顔で溜め息を()きながらカーカスとやらが死んだ本当の理由を語る。どうやらハグリッドが語るには、巨人の(かしら)が死んだのは≪死喰い人(デス・イーター)≫の所為と云う訳では無かった様だ。

……そこで先ほどハグリッドから聞いた巨人が生息数を減らしている大部分の理由≠ェ俺の頭に(よぎ)った。

「カーカスを()ったのは、ゴルゴマスって奴だ」

ハグリッドは手刀でとんとん、と首のあたりを叩く動作をする。……恐らくだが比喩的な表現ではなく、本当にカーカスの首はポトリ≠ニ逝ったのだろう。ハーマイオニーもそれが判ったのか、また顔を白くする。

ハグリッドの話はまだ続く。

「そして、そのゴルゴマスがカーカスに代わって(かしら)になってからカーカス渡すはずだった最後の贈りものをゴルゴマスに渡そうとしたんだが、俺はカーカスに渡した被ったゴルゴマスのにやついた顔を見た瞬間、無理だと悟ったな」

「その時のいざこざで、そんな傷まみれなのね」

「……あー、うん…。……まぁ、そんな感じだな」

(……ん…?)

ハーマイオニーが問い、ハグリッドの口から出たのはなんとも歯切れの悪い答えで。

「……えへん──とりあえず、オリンペが居なかったら俺もここには居りゃせんかったかもしんねぇ。あん時の──ゴルゴマスの眼に結膜炎の呪い≠ぶつけた時のオリンペは凄かった…」

……ハグリッドもこちらが(いぶか)っている事を察したのか、誤魔化すように咳払いして、そう話を続けた。……またもやノロケ混じりに。

ハグリッドから漂っていたビミョーな雰囲気を払ったのはハグリッド自身だった。

「……で、一旦はその集落から離れた」

「じゃあハグリッドはその──ゴルゴ
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