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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
220 帰ってきたハグリッド
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に頼むのも忘れていない。

(やが)て【禁じられた森】の近くにあるハグリッドの小屋に辿り着いた。小屋の中にハグリッドの気配が感じられるのを確認してノックする。

「誰だ?」

「ハグリッド、ボクたちだよ」

「その声はアニーだな? しっかし姿が見えんが──ああ、あのマント≠被っちょるのか」

「〜〜〜っ!!」

戸を開けて小屋から顔を出したハグリッドを見たハーマイオニーが声にならない悲鳴を上げる。

「ハグリッド、どうしたの?」

「なんでも()ぇ。大丈夫だから安心してくれ、ハーマイオニー」

強がるハグリッド。だが、ハグリッドは控えめに云っても血塗れの傷だらけだった。俺は言わずもがなだとして、(アニー)もグロに対して耐性が有ったがハーマイオニーからしたらショッキングな光景だったらしい。

「ああ、お茶はボクが用意するよ」

「じゃあ俺は茶請けを用意しようか」

ハグリッドの痛むだろう──その体に鞭を打たせるわけにはいかないので俺とアニーで紅茶とお菓子を用意する。……お菓子とは云っても、城の厨房務めの屋敷しもべ妖精からちょくちょく融通してもらっているクッキーやマカロンなどの簡単なお菓子だがハグリッドは喜んでくれる。

……とりあえず一息ついた頃、ハーマイオニーがハグリッドが(たず)ねた。

「……それ=A巨人にやられたの?」

「二人とも、ハーマイオニーに話したのか?」

ハグリッドは(なじ)るような──とまではいかないが呆れた様な視線で俺とアニーを見るが、それはない≠ニ、二人して首を振って否定する。

「いや、マルフォイが訳知り顔で巨人にちょっかい♂]々って言ってたからな」

「それでか…。……全くマルフォイの(せがれ)も余計な事をしよる…」

「ボクもそれは同感。……で、マルフォイが知ってたって事は、ルシウス・マルフォイと──とは限らないとしても≪死喰い人(デス・イーター)≫の誰かと巨人の住みかでかち会ったんだね?」

「まぁな。……マクネアってのが居た。あいつぁ一応魔法省勤めだが、危険生物処理委員会≠チちゅう、面白い生き物を法≠フ名の許に殺してまわる残酷かつ薄情な組織の一員だ」

ハグリッドの云う面白い生き物≠ェどんな生き物かは、この際さておいて──アニーの問いにハグリッドは声を重くしながら答える。……そしてこれまでの出来事を訥々(とつとつ)と語り始めた。

最初はマダム・マクシームとのノロケ混じりの逃避行の話だったが、(やが)て巨人達の集落の話しに移ろう。

巨人の集落に着いたハグリッドは、まず友好の証としてダンブルドア校長から持たされていたらしいグブレイシアンの火の枝>氛汞永遠の火≠
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