【ハリー・ポッター】編
211 第三の課題
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人(デス・イーター)≫である可能性があるから」
「確かに≪死喰い人(デス・イーター)≫なら利益あるだろうな──は?」
バグマン氏が≪死喰い人(デス・イーター)≫──そんな寝耳に水な情報に思わずリアクションが遅れる。
「そ、軽く調べただけなんだけどね。……その記事じゃルックウッドに唆されただけってあったけど、本当のところはどうだか」
「なるほど…」
「でも、バグマンさんが違うとするなら誰なの?」
「炎のゴブレット≠ノ細工された魔法を解明した時、一番饒舌だった奴だよ」
「……それって…。……でもそれ、本当なの?」
「ダンブルドア校長も納得するくらいにはマジだな」
アニーは饒舌に炎のゴブレット≠ノ掛けられた魔法を解き明かしていたアラスター・ムーディを思い出したのか、愕然としている。
「あの時思わなかったか、早すぎる≠チて? ……どんな呪文が使われたのか≠セけならまだしもどう錯乱≠ウせられたか≠ネんて語りすぎだったんだ。ゴブレット≠ノ目を向けるのも早すぎた」
「でも、どうしてあの人≠ェ…」
「……それはホグワーツに戻ってきて、この一連の騒動が一段落ついてからだな──あれ≠ノ触って」
そこで俺は足を止めて前方を杖で指し示す。俺の示唆した先には薄ぼんやりと発光しているものがある。その光が存在しているのは位置的にピッチの中心部なので、その光は優勝杯と考えていいだろう。
アニーもそれを理解しているのか、俺と同じ様な速度で光へ向かっていく。
光のある位置に着いたのはあっという間で、光の正体はやはり優勝杯だった。そこで俺は一旦アニーに向き直る。
「アニー、一応訊いておこう。……俺はアニーに話してない秘密が沢山ある。……それでもアニーは俺を信じられるか?」
「精神と肢体、どっちも明け渡せるくらいにはね」
(……愚問だったか)
少々露悪的に問うも、アニーは即答する。……ちょっとだけ気恥ずかしかったのは秘密である。
「物好きめ──1、2、3でいくぞ」
「了解」
「1、2…」
3──と数えた瞬間、アニーと同時に優勝杯へと手を触れた。
そして、その場には誰もいなくなった。
SIDE END
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