暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第四十九話 とあるのどかな日常とメイドさん   ★
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いよ」
「そんなことないわ。似合ってるもの。
 シロ君も見たいわよね」

 いきなり俺に話を振らないでください桃子さん。
 一体何が見たいのかわけがわからないです。
 わからないのだが

「見たいわよね?」
「えっと……」
「見たくないわけないわよね?」

 笑顔でこちらを見ているのだが、その笑顔が何よりも怖い。
 これって見たくないという選択肢がそもそも存在していないよな。

「……はい、見たいです」
「ほら、シロ君もこう言ってるんだから」
「う〜……」

 顔を赤くしながらバックヤードから出来たなのは。

 なのはだがいつもと決定的に違う事がある。

 いつもお店に出るときに身につけている翠屋のロゴが入った黒のエプロンではなく、フリルがあしらわれた白のエプロンで、リボンは解かれ下ろされた髪に頭にはカチューシャ、黒のロングスカートのワンピース。

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 一言でまとめるなら恥じらいに顔を赤く染めたメイド少女がいた。

「えっと、どうかな?」

 はにかみながらそんな事を尋ねてくる。

「ああ、よく似合ってると思うぞ」
「ほんと!」
「ああ、可愛い」
「うん。なのはちゃんととってもかわいいよ」
「ほんとよく似合ってるわね」
「えへへ」

 俺とすずかとアリサの言葉に安心したのか笑顔を見せてくれるなのは。

 周りのお客さんの反応を見ても上々のようだ。
 若干、危ない眼をした女性もいるが、これぐらいなら大丈夫だろう。
 この常連さんは俺を見る時も似たような眼をしているし

 それよりも疑問なのが

「桃子さん、なのはのアレは」
「可愛いでしょう」
「ええ、確かに可愛いですが、これから正式採用ですか?」

 今日だけのお試しなのかそれともこれからのなのはの制服として正式採用されるのかという点である。
 その問いかけに桃子さんは

「勿論!!」

 即答した。
 だが

「ええ!! 試作品だから今日だけお試しって言ったよ!!」

 桃子さんの断言に即座に反応するなのは。
 しかし世の中そんなに甘くはなかった。

「あら違うわよ。
 今日の所はお試しだから試作品でねって言ったのよ。
 サイズもデザインも申し分ないんだから一週間後には試作品じゃなくて正式なメイド服が届くから」
「だめです! そんなの頼んじゃ」
「さっき注文しちゃったわよ」

 早っ!!

 というかあれ?
 おかしくないか?

 サイズもデザインも問題ないってことは、なのはが今のメイド服を着て確認してから注文したんだよな?
 更衣室には電話はない。
 つまりなのはと一緒に更衣室から出てきてから俺達話している間にってことだが、いつ
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