暁 〜小説投稿サイト〜
フルメタル・アクションヒーローズ
第3章 デートという名のパトロール
第15話 厄介事にお一人様追加
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死になっとるの、初めて見たし……見てて、辛そうやったし……放っとけんのやもんッ……!」

 ウルウルと涙目になりながら、彼女は必死に食い下がろうとしている。俺のことを心配して――くれてるのか?

「……救芽井。矢村が無関係じゃないってのは、本当だ。夕べの一件で、彼女が古我知さんの狙いに入れられたのは間違いないと思うから」

 そんな矢村が見ていられなかったからか、俺は気がつくと彼女を擁護していた。――そう、俺が一緒にいたせいで、矢村までもが「技術の解放を望む者達」にマークされちまったわけだ。本当に、面目ない……。

「……わかったわよ! こうなったら、二人まとめて面倒見るわ! その代わり、今日は訓練を重視するからね――って」

「龍太! 何があっても、あんたはアタシが守ってやるけんな!」
「ちょ、そんなにくっつくな! 昨日風呂入ってないし、汚いぞ!」
「そ、そうなんや……龍太の臭い……」

「……私の話、ちゃんと聞きなさぁぁぁいッ!」

 そして、しぶしぶ折れた(?)救芽井の怒号が、住宅街にビリビリと響き渡った。
 近所迷惑のオンパレードでござる……。

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