第3章 デートという名のパトロール
第15話 厄介事にお一人様追加
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
死になっとるの、初めて見たし……見てて、辛そうやったし……放っとけんのやもんッ……!」
ウルウルと涙目になりながら、彼女は必死に食い下がろうとしている。俺のことを心配して――くれてるのか?
「……救芽井。矢村が無関係じゃないってのは、本当だ。夕べの一件で、彼女が古我知さんの狙いに入れられたのは間違いないと思うから」
そんな矢村が見ていられなかったからか、俺は気がつくと彼女を擁護していた。――そう、俺が一緒にいたせいで、矢村までもが「技術の解放を望む者達」にマークされちまったわけだ。本当に、面目ない……。
「……わかったわよ! こうなったら、二人まとめて面倒見るわ! その代わり、今日は訓練を重視するからね――って」
「龍太! 何があっても、あんたはアタシが守ってやるけんな!」
「ちょ、そんなにくっつくな! 昨日風呂入ってないし、汚いぞ!」
「そ、そうなんや……龍太の臭い……」
「……私の話、ちゃんと聞きなさぁぁぁいッ!」
そして、しぶしぶ折れた(?)救芽井の怒号が、住宅街にビリビリと響き渡った。
近所迷惑のオンパレードでござる……。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ