精神の奥底
71 Revolt 〜前編〜
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今、マヤたちと交信できました』
『待ってたぜ。姉ちゃんたち』
『熱斗、聞こえるか!?』
『パパ……?』
ロックマンが運んだ食事には仕掛けがしてあった。
大体が普通の食事だが、一部は食品サンプルなどを使って食事に偽装したガジェットだ。
牛乳パックはレーザー投影式のキーボード、キャベツの千切りのサンプルでカバーした小型の無線ヘッドセット、そして盆は最新型のSurface。
ロックマンが去った後、ヨイリーがいち早くこの仕掛に気づいたのだ。
そしてそれと同時にマヤも活気を取り戻した。
『マヤ、よく聞いて。今からあなたにやって欲しいことがあるの』
『うん!』
『今、あなた達のいる留置所のすぐ近くに木場課長のオフィスがある。そこのPCに侵入したい』
『待ってました。ヤローの鼻を明かしてやるんだな?』
『ええ。私たちのいる研究室からあなた達のいる留置所までのラインは既に繋いである』
『私はこの留置所とヤローのオフィスのネットワークを繋げばいいんだな?』
『そういうこと。私も手伝う』
『悪い魔法使いはさっさと退治しなくちゃな』
リサとマヤはすぐさま自分のコンソールに向かった。
Lisa@Laptop-CLT:~/Tools$ sudo su Hansel
[sudo] Lisa’s password:
Hansel@Laptop-CLT:/home/Lisa/Tools#
Maya@Tablet-CLT:~/Tools$ sudo su Gretel
[sudo] Maya’s password:
Gretel@Tablet-CLT:/home/Maya/Tools#
それぞれ自らの戦闘コンソールへと切り替える。
これから挑むのは、この組織の山頂。
ただ見下し続け、登ることすらも許さなかった山へ叛逆するのだ。
2人にとって自分たちを苦しめてきた者への報復は運命めいたものを感じずにはいられなかった。
ここまで自分たちを苦しめた者など滅多に現れるものではない。
失敗すれば捕まるリスクも相当高い。
だからこそ悔いが残らぬよう徹底的に、完膚無きまでに粉砕する。
一度、肩を回すを2人を同時にキーボードを叩き始めた。
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