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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十一話 機動六課のある休日 4
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「付近の部隊には、もう?」

いくら機動六課のメンバーが優秀とは言え、民間人の避難誘導をするには人員が足りない。

そういう細かい任務は、現地部隊に応援を要請するのが普通だ。

「うん。市街地と海岸線の部隊には連絡したよ」

「そうか……」

迅速な対応にクロノは頷いたが、心配そうな表情は消えない。

「奥の手も出さなアカンかもしれん」

はやての言う奥の手。

それは隊長達に掛かっているリミッターの限定解除の事を指す。

ただ、回数制限を掛けられている為に、おいそれと使える物でもなかった。

「そうならない事を祈るがな」

クロノが重い口調で言う。

クロノの言葉の意味は二つある。

限定解除を行う程の激しい戦闘になれば、物理的な被害はもちろん、人的被害に及ぶ可能性がある。それはなんとしても避けたい。

もう一つの意味は、回数制限のある限定解除をこの時点で使いたくないと言う物だ。

この先、何があるか分からない。切り札は残しておきたいのがクロノの考えだ。

今の状況で、できるだけの戦力を集めていた方が良いかもしれないとカリムは判断する。

「……シグナム。貴女も向こうに戻っておいた方がいいわ」

カリムは後ろにいるシグナムに向き直る。

「はい」

心得ています、とばかりにシグナムは答えた。

「シャッハに送ってもらえば、すぐにもどれるから」

「ありがとうございます。騎士カリム」

深々と頭を下げ、礼を口にするシグナム。

「シャッハ、お願いね」

「はい、お任せください。ついでに、教え子の様子を見てきますよ」

シャッハは自信に溢れた笑みを浮かべ、カリムに答えた。





路地裏では、なのは達が到着して少女を介抱していた。

「バイタルは安定しているわね。危険な反応もないし、心配ないわ」

シャマルが少女の診察を終えて、その結果をみんなに伝える。

「はい!」「よかったぁ!」

安心したのか、キャロとスバルが笑う。

「ごめんね、みんな。お休みの最中だったのに」

休暇を中断させてしまった事を申し訳なく思っているのか、フェイトがみんなに謝る。

「いえ!」「平気です!」

当然フェイトが謝るような事ではないので、エリオとキャロはそう答えた。

「ケースと女の子は、このままヘリで搬送するから、みんなはこっちで現場調査ね」

「「「「はい!」」」」

なのはの指示に、4人はすぐに行動に移る。

ティアナはアスカと連絡を取る。

「スターズ4からライトニング5へ。隊長達が到着して、レリックと要救助者をヘリでの搬送体勢に入ったわ。アタシ達も地下水路へ降りて、もう一つのケースの捜索に加わるか
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