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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十一話 機動六課のある休日 4
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少女を発見した時まで遡る。

聖王教会本部にフェイトの義兄、クロノ・ハラオウンが訪れていた。

騎士、カリム・グラシアと会談を行う為にだ。

「それにしても、貴方の制服姿はやっぱり新鮮ですね」

金髪の美女、カリムが穏やかにクロノに言う。

「はぁ……制服が似合わないと言うのは、友人どころか妻にまで言われますよ」

クロノのボヤキに、思わずカリムが笑う。

「そんな!いつもの防護服姿と同じくらい凛々しくしていらっしゃいますよ、クロノ提督」

「はい、ありがとうございます。騎士カリム」

二人が和やかに談笑していると、そこにシグナムとシャッハが部屋の中に入ってきた。

「失礼します」

「あら、シグナム。お帰りなさい」

シグナムを招き入れるカリム。

「合同捜査の会議は?」

単刀直入にクロノが尋ねる。

「ええ、滞りなく」

シグナムの答えに、クロノが頷く。

「こっちは丁度、六課の運営面の話が済んだところだよ」

「ここからは今後の任務についての話。貴女も同席して聞いておいてね」

「はい」

シグナムがカリムに答えた時だった。

通信シグナルが部屋の中に鳴り響いた。

「あら?直接通信。はやてから?」

はやても今の時間はクロノとの会議をしている事は知っている。

その中を通信をしてくると言う事は緊急性があると言う事だ。

カリムは引き締まった表情で通信回路を開いた。





その頃、少女を保護したエリオとキャロは周囲に気を張っていた。

キャロの膝に頭を乗せている少女は、疲れ切った顔で意識を失っている。

その少女を、エリオは心配そうに見つめる。

(レリックに繋がれた女の子……生体ポッド……まさか、プロジェクトFで生み出されたんだろうか?)

エリオの表情が曇る。

プロジェクトF

クローン技術で肉体を製造し、オリジナルの記憶をクローン体に移植する技術。

(こんな事をするヤツなんて……ジェイル・スカリエッティ!)

気づかないうちに歯を食いしばるエリオ。

「エリオ君?」

キャロが強ばった表情のエリオに心配そうに声をかける。

「あ……ごめん。ちょっと考え事をしてて……」

荒れそうになる心を、エリオは鎮めようとする。

もう一度、少女に目を向ける。

おそらく、少女は何も知らない。自分が何者か。

「……大丈夫。ボク達がちゃんと守るよ」

眠っている少女に、エリオは優しく語りかける。キャロも、それに頷いた。

「エリオ!キャロ!」

全体通信を受け、近くにいたスバルとティアナも駆けつけた。

「スバルさん、ティアさん!」

頼れる仲間の到着に、エリオ
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