第一章 俺のアニソン
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なあっ」
自分たちの作ったキャラクターの学園生活を妄想して、ちょっと興奮気味に語るオカッパ頭の定夫であった。
「定番ではあるね。それか、なんか意表をついたものにする?」
すっかり乗り気になったか、八王子も楽しげな笑みを浮かべて乗ってきた。
「本編全部落語形式」
トゲリンが粘液声で。
「意表ついただけ。というか、まど〇しらべにやられちゃったろ、それはもう。王道的なものでいいと思うよ、おれは」
「じゃ、よくある普通のアニメを目指すってことで。となると舞台は現代日本しかないよね。で、キャラ設定をそのまま生かすとなると、ゆるゆる学園か、スポーツへなちょこ系、SF、退魔もの、など必然的に絞れてくるよね」
「まあ、そうだな。オープニングをほとんど修正せずに済むのは、ゆるゆる学園ものか」
「ゆるゆるであっても、ライバルキャラの存在も必要でござるな」
「そうだね。あと、主人公の名前も早めに決めときたいね」
「名前からくるインスピレーションから、話が生まれるからな」
「拙僧の個人的な好みであるが、苗字は単純な漢字で、名前はひらがなが希望」
「ひらがなかあ……最近のラノベみたく毎回ルビ振ってくれないと読めないよりは遥かにいいけど」
「まあ、アニメである以上はキャラの名前は文字ではなく音であり、読みにくさに関してはあまり気にしなくていいとは思うが、しかし設定を考える以上、拙僧の好みとしてはやはりひらがな」
「しっくりくるのが一番だから、漢字かひらがなかはまだ決めず、明日までにそれぞれ候補をいくつか考えて発表しよう」
「心得た」
「なら、いま話しときたいのは、細かな背景をある程度煮詰めることだね」
「まず拙者がアニメに何を求めるかから話すと……」
自分たちの作品が自分たちへもたらしたこの高揚感に、そして、これから大きな作品を作るのだという夢に、みな口が止まらなくなっていた。
そう、
みな萌え、いや燃えていたのである。
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