0267話『2018年の新年のあいさつ』
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から、みんなも協力してくれ。
そしてもう一つはやはり誰も轟沈しないでこれからも行われるだろう限定作戦で勝利を収める事だ。特に冬の作戦ではレイテ沖海戦の後篇が待ち構えているからより一層の練度の向上を図っていくぞ」
「ふむ……提督よ。おそらくこの武蔵が活躍する戦なのだろう?」
「多分な。だから頼りにしているぞ、武蔵」
「任せておけ! この武蔵、必ず提督の力になるぞ!」
武蔵はそれで気合を入れている。頼もしいものだな。
「それじゃ最後に……新年の挨拶だからと少し長たらしくなってしまったが、みんな、今年もよろしく頼むな」
「「「よろしくお願いしまーす!!」」」
「よし、いい返事だ。それじゃ後は宴会を楽しんでくれ。私からは以上だ」
「よっしゃ、飲むぜー!」
と、いの一番に佐渡が大声でビール缶を掲げている。
「……鳳翔さん、取り上げてください」
「わかりました提督。さ、佐渡ちゃん。あなたはジュースを飲みましょうね?」
「ぶー! いいじゃん!」
「いけませんよ。艦娘とはいえその身体に合わないものもあるんですから……」
「ちぇー……」
それで不満そうにジュースを飲みだす佐渡。
すまんな、どうしても子供が飲むというのは不健全に感じてしまうんだよな。
それを思うとイヨとかもあんまりお勧めはしないけどあっちはもうすでに手遅れで色々と出来上がっているしな……ヒトミちゃんの努力も虚しく終わったか。
と、そこに大和がこちらに笑みを浮かべながら歩み寄ってきた。
「提督。少しよろしいでしょうか……?」
「大和か。どうした……?」
「はい。提督は初詣には榛名さんと一緒に行くそうですね?」
「そうだな」
《はい!》
「礼の薬も使うんですよね?」
「そのつもりだけど、どうした?」
「いえ、ただ……よろしかったら着物の着付けを手伝わせてもらっても構わないでしょうか?」
「え……でも、榛名はともかく私は私服で行こうかと思っていたんだけど……」
私がそう言うと大和と榛名の二人が「ダメです!」と口を揃えていた。
「提督も今はもう立派な女性なのですから着物くらいは着こなさないといけませんよ!」
《榛名もそう思います!》
「だけどなぁ……」
それで思い出すのはこの世界に来る前の自分。
いつも家族や親戚とともに普段着で初詣に行っていた思い出。
そういえば、姉の子供はもう大きくなっただろうか……?と違う事を考えだす私。それを問う人も言う。
「だけどではありません。しっかりとやらせていただきますから覚悟してくださいね!」
「わ、わかった……」
《大和さん。でしたら色違いのを頼んでも構いませんか?》
「いいですよ。私の部屋にも色々とありますから試してみてください」
《わかりました!》
榛名は
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