77 表彰式
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っていいって言ってたら是非皆で行きましょうよ!」
リリィが提案した。
「いいわね!皆で行こう!」
皆花輪家の打ち上げを参加する事になった。
藤木は永沢、山根と下校していた。そこに山田が現れた。
「お〜い!君たち〜!!」
「山田君・・・。何だい?」
「花輪クンが言ってた打ち上げって何だい?花火でもあげるのかい?」
山田の無知さに何も言えない三人だった。その時、永沢が動揺して顔が真っ青になった。
(永沢君、花火と聞いてきっと火事の事を思い出しているんだ!!)
藤木は永沢の心情を読み取った。そして慌てて山田に言う。
「ち、違うよ!打ち上げっていうのは何かやった後にやるパーティーの事だよ!!花火なんかやらないよ!!」
「あ、なあ〜んだ、そう言う事だったのか〜。アハハハ、かんちがいしちゃったじょ〜。パーティーなら楽しみだじょ〜!」
山田はアハハハと言って去った。藤木と山根は永沢が気になった。
「永沢君、大丈夫かい?もしかして気が動揺したんじゃないのかい?」
「いや、別にいいのさ。君に庇ってくれる事の程じゃないさ」
「そんな事ないよ!友達の事なんて軽く見れるわけないじゃないか!」
「卑怯者の君と僕が友達だって?冗談はよしてくれよ・・・」
永沢は恩を仇で返した。藤木は永沢の心ない言葉に大ショックを受けてその場で立ち止まってしまった。
「永沢君、君その言い方は酷すぎだよ!」
山根が反論した。
「だって藤木君の卑怯は本当の事じゃないか」
「そうかもしれないけど・・・」
「悪いけど今日の球技大会だってもし僕が釘を刺しておかなかったら藤木君はきっと仮病で休んでいたかもしれないんだぜ」
「でも今日は藤木君は大活躍だったじゃないか!少しくらい褒められないのかい!?」
「じゃあ、君が褒めてやればいいじゃないか。君は藤木君の事を友達だと思っているんだろ?」
山根は何も言えなかった。永沢はそう言って立ち尽くした二人を置いてそのまま帰ってしまった。
「藤木君、永沢君の事なんて気にする事ないよ。君は凄い頑張ったよ。ケン太君や大野君、杉山君も君の事を褒めていたじゃないか。それに明日は打ち上げたよ。皆で楽しくやろうよ!!」
山根が藤木を励ました。
「山根君・・・。うん、そうだね!」
藤木は気を取り直した。
(そうだ、打ち上げか・・・。リリィや笹山さんと楽しくできたらいいな・・・)
藤木は打ち上げの事を楽しみにしながら山根と共に帰宅のためにまた歩き出すのだった。
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