第一章
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「それは当然だ」
「はい、ここで何もしなければ」
「国が滅ぶ」
山県もよくわかっていた。このまま座していては死を迎えるだけだということをだ。
だから世論も主戦論が殆どなのだ、与謝野晶子にしても弟の身の安全は憂いていても全体としては主戦論だった。
夏目漱石も誰もが戦争を支持していた、誰もがここで敗れるか何もしなければ日本が滅びることはわかっていた。
元老である山県もそれはわかっていた、ここで何もしなければ滅びる、だが。
「負ける、戦えばな」
「はい、国力差があり過ぎます」
「それでどうして戦争が出来るのだ」
「露西亜の国力は清の比ではありませぬ」
桂も沈痛な顔である。
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