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才能
第一章
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にずっとか」
「入れています」
「それではだ」
 家ではずっと地下室にいる、それではどうなるか。キンメルも苦い顔になりそのうえでヒュンケルに話した。
「彼の人格形成に歪な影響を与えますな」
「今の時点でも心配ですし」
「将来を考えるとな」
「余計に危険です、ですから」
「あの母親からはか」
「離すべきだと思います」
 ホーリックの現在、そして将来を考えてというのだ。
「絶対に」
「そうあるべきだな」
「彼の才能は惜しいです」
「あの母親は彼のその才能を見ようともせず虐待するばかりだ」
「ですから」
「引き離してか」
「然るべき場所で教育を受けるべきです」
 これがヒュンケルのホーリックへの考えだった。
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