第五章
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「やっぱり伝説になっててな」
「それでか」
「画像もあるのか」
「そうなんだな」
「中学時代も高校時代もあるぜ」
その両方がというのだ。
「携帯に出すな」
「ああ、送ってくれ」
「その時の画像な」
友人達も応えてだった、そのうえでだ。
彼等は学生時代鬼女であったその時の二人を見た、すると。
今の彼等とは違う髪の毛を茶色や赤にして乱れた感じのあえて短く折っているスカートの制服の二人がいた、目は鋭い。
中学時代も高校時代も如何にもという外見だ、その彼等を見てだった。彼等は目を瞠って言った。
「今と全然違うな」
「そうだよな」
「どっからどう見ても不良だな」
「そうした人達だな」
「相当強そうだな」
「顔立ちはそのままでもな」
それでもだった。
「顔つきが違うな」
「どっちの人も虎か豹みたいな感じだな」
「すげえ強そうだぜ」
「恰好だってな」
どの画像でも誇らしげなそうした学生がよくするポーズをつけている。服装だけがそうではない。
「髪型と髪の色といい」
「本当に違うな」
「お二人共学生時代はこうだったんだな」
「マジの不良だったんだな」
「どうもな」
太志がここでまた話した。
「不良で喧嘩はしてもな」
「売られていないとしない」
「そうだったんだな」
「それにいじめとか犯罪はしなくてな」
そうした人の道に外れたことはしなかったというのだ。
「人間として間違っていなくてな、花屋の店長さんもな」
「そうした人達だからか」
「お二人が高校を卒業したら雇った」
「そうしたんだな」
「そうみたいだぜ、それで就職したらな」
高校を卒業して、だ。二人がそれぞれ。
「ああなったらしいぜ、稲葉さんの方は一年先で暫くスーパーの方でアルバイトしていたらしいけれどな」
「一年位か」
「そうしてたのか」
「そうみたいだな」
太志は友人達にこのことも話した。
「それで今はな」
「ああしてか」
「お二人でか」
「真面目に働いている」
「昔のことは捨ててか」
「そうみたいだな」
まさにというのだ。
「昔からはすっぱり足を洗ってな」
「今じゃ真面目な花屋さんの店員」
「そうなったんだな」
「ああ、けれどな」
それでもとだ、こうも言った太志だった。
「ああした時はな」
「ああしてか」
「昔が出る」
「そうなんだな」
「そうみたいだな、けれどな」
太志はここでだ、意外といった様な不思議といった様な顔になってそのうえで友人達に言った。
「意外だな」
「そうだな、全然そうは見えないけれどな」
「元不良なんてな」
「しかも喧嘩は無敵」
「そうだったなんてな」
「意外だよ」
こう言うのだった。
「人の過去なんてわからないな」
「全くだ
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