第一章 再会〜第二の白亜〜 第6話
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を呼び出し、セレーネが来る頃にはエルンストによって、散々な目に遭わされた事でほとんどの生徒達が立ち上がる気力すらもなく、グラウンドに倒れていた。なお、訓練が終わっても立ち上がる気力はあった上、隙をついて反撃までして来た”一部の生徒達”―――ユウナ達”特務科”の生徒達全員とミュゼ、そしてティータはエルンストに目をつけられ、以後の授業でもエルンストが乱入した際、他の生徒達より酷い目に遭う事になるとは、その時のユウナ達は想像もしていなかった。
4限目、帝国史――――
「―――これが”獅子戦役”だ。帝国史における最大のターニングポイント……この後が”近代”とも言われている。この内戦がどんな背景で起きて激化したのかを紐解いていこう。」
「……………」
(結構わかりやすいわね……)
「ふむ……(そういう観点もあるのか。)」
帝国史を担当しているリィンの授業をアルティナは聞きながら、ひたすら黒板に書いてある事をノートに書き、リィンの授業のわかりやすさにユウナとクルトはそれぞれ感心したり、納得し
「………ふむふむ。(勉強になるなぁ……)」
「ハッ………」
「ふふっ……(やっぱり素敵、ですね。)」
ティータは黒板に書いてある事をノートに書きながらリィンの授業を聞くことに集中し、アッシュは興味なさげな様子で窓の外を見つめ、ミュゼは興味ありげな様子でリィンを見つめていた。
5限目、魔術――――
「今日は魔術の”威力”について教えるわ。最初の授業でも説明したように魔術は”アーツ”とも共通する点が多いわ。その共通点の一つとして魔術の”段階”もアーツと同じで、下位から最上位まであって、威力もそれぞれの段階に相応した威力よ。まあ、口で説明するより実際に見た方がわかりやすいでしょうから………―――ユウナとアルティナは前に出てちょうだい。」
「は、はい!」
「―――了解しました。」
魔術の使い手でもあるリィン達が教官として派遣された事で、分校のみに特別に組まれた授業―――”魔術”を担当しているレンはグラウンドで軽く説明をした後魔術の実演をする為に生徒達の中で既に魔術を使えるユウナとアルティナを呼び、呼ばれたユウナは緊張した様子で、アルティナは冷静な様子で前に出た。
「まずユウナは適当な場所に攻撃系の下位魔術を放ってね。」
「はい。大地の槍よ―――岩槍撃!!」
レンの指示に頷いたユウナは魔術を発動して誰もいない場所の地面から岩の槍を発生させ、それを見た生徒達は驚いた声をあげたり、興味ありげな様子で術者であるユウナを見つめたりしていた。
「今のが下位魔術よ。実際に見てわかったと思うけど見た目や派手さ、威力とかも下位アーツと大して変わらないわ。次
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