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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第一章 再会〜第二の白亜〜 第6話
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〜第U分校〜



1限目、数学―――



「―――これが公式となる。弾道計算などにも役立つので応用問題を通じて身につけるように。」

数学を担当しているミハイル少佐は難しい公式を黒板に書き、冷静な様子で説明をした。



2限目、政経倫理―――



「これがGDP―――国内総生産っていう概念だね。ちなみにエレボニア帝国の去年のGDPなんだけど、前年度と比較して0.4割減少に……」

政経倫理を担当しているトワは可能な限り生徒達にわかりやすく説明をしていた。



3限目、野外訓練――――



「今日のメニューは”歩く”だ。といっても甘くはないぜ?武装した状態での姿勢を保った一糸乱れぬ行軍………終わった後わざわざセレーネ教官を呼んで治癒術をかけてもらわないと、歩く事すらできないくらい戦術科の連中もヘバってたからな。」

「”歩く”だなんてチマチマとつまんないねぇ。どうせ限界までヘバらせる事は一緒なんだから、”走る”から入ればいいんじゃないかい?何だったら、体力がつきても”走れる”ようにあたいが手伝ってやるよ?」

野外訓練の授業ではランディが説明をしていたが、その様子をランディの身体の中からつまらなさそうに見守っていた歪魔―――エルンストがランディの傍に現れた後自身の周囲に無数の短剣を具現化させ、更に両手に膨大な魔力を集束し、エルンストの発言や行動を見た瞬間今までの授業で度々エルンストの乱入によって散々な目に遭ってきた事を思い出した生徒達全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせるか表情を青褪めさせ

「授業中は勝手に出てくんなって、いつも言っているだろ、エルンスト!つーか、戦術科の連中が歩く事もできないくらいヘバって、姫をわざわざ呼ぶ羽目になった一番の原因は本気で”殺る”つもりで連中を追い回したお前のせいだろうが!?」

「クク、その代わりあたいもちゃんと加減していたから、誰も傷一つついていなかっただろう?それに体力をつけるのは”命の危険”を感じるのが一番いいって、あんたもわかっているだろう?人に限らず生物ってのは”命の危険”を感じれば”本能”で限界を出して、そこから更に”覚醒”するんだからね。それに立ち上がる事もできないくらいぶっ倒れれば、男連中にとっては嬉しい展開になるんじゃないのかい?」

「ハア?何だそりゃ。意味がわかんないぜ……」

エルンストの話の最後の意味がわからなかったランディは疲れた表情で溜息を吐いたが

「戦術科の連中のようにぶっ倒れればどうせ、あの育ちのいい竜の女を呼ぶんだろう?あの女は見た目は女の中でも相当いい上巨乳だし、更に性格もあたいとは正反対だから、例え他人(リィン)の女とわかっていても、そんな女が自分の傍に来て心配そうな顔や優しそ
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