0265話『曙と対馬の大掃除』
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する思いがかなり歪んでいる事に気づいてかなり引いている。
下手すればヤンデレ一歩手前ではないかと……。
「あんたってかなりの特殊性癖を持っているのね……」
「フフフ……褒めても何も出ませんよ?」
「別に褒めてないし!……っていうかかなり話が脱線してるんだけど気づいてる!?」
「別に忘れてはいませんよ……? 部屋を掃除したいというのは本当ですし」
「あーもうっ! あんたと話しているとやりにくいわね!?」
音を上げ始めた曙はこれからどう挽回しようかと思っているけど、
「……そういう曙さんは司令のことは好きなのではないのですか……? 普通なら他人の部屋の掃除なんてやりたがらないでしょうし……」
「うっ! そ、それは……」
「好きなんですか……? 好きじゃないんですか……? どっちですか? 曖昧な態度を取り続けていてはあなたの身体に悪いですよ……?」
「う、うっさい! 本人の前じゃ言えないけどあたしはただいつもお世話になっているクソ提督のために何かやってあげたいだけよ!!」
「なるほど……これがツンデレというものなんですね。勉強になります……」
涙を浮かべながらも大声で叫ぶ曙に対馬はツンデレというものを理解した。
「うぅ……あんた、やな奴ね……」
「ひどいですね……対馬はとてもいい子ですよ? それでしたら一緒にお掃除しませんか……? これならお二人で出来ますから問題も解決ですよ」
対馬の妥協案に曙は惹かれるものがあったけど、これを鵜呑みにしてもいいものかと思案した。
だけど対馬は待ってくれないらしく曙の耳元まで近寄って、
「それに……対馬、司令には及びませんが曙さんに少し興味を持ちました。ですからこれから仲良くしてくれませんか……?」
「ひぃっ!?」
耳元でそんな事を言われて思わず曙は後ずさりした。
本能からの緊急司令が来てこの子とは深く関わってはいけないと何度も警鐘をならしている。
対馬は曙のそんな反応に嗜虐心を刺激されたのか、
「ああ……いいんですね。曙さんのその表情、そそるものがあります……」
「わ、わ……」
曙はもう逃げ出したい気持ちで一杯だった。
だけど提督の部屋も掃除したいという気持ちで何とか踏みとどまっていた。だけど決壊は近い。
そんな時だった。
「あれ……? 曙に対馬? 私の私室の前でなにをしているんだ……?」
「あ、司令……お仕事は終わったんですか……?」
「クソ提督ー!」
二人が同時に提督に話しかけた。曙に至ってはもう泣き顔で抱きついている。
「おおっと……どうしたんだ? 曙がここまで消耗しているなんて……対馬は何か知っているか……?」
「ふふふ、はい。それはもう……それより司令。司令のお部屋を曙さんと一緒にお掃除しても構わないで
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