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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン85 鉄砲水と変幻の銀河
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は白竜の忍者レベル7、よって呼び出せる忍者のレベル合計もまた7!」

 白龍の忍者が立ち上がって印を組むと、その体から竜の形をしたオーラが立ち上る。上空へと駆け上がっていった竜が頭上で4つに分裂し、フィールド上の4カ所にその頭から猛然と落下する。激しい光の爆発が4つ立て続けに起き、光が収まった後その場所にはそれぞれ別の忍者が立っていた。

「忍者マスターHANZO……」
「その通り、2体目です。そしてレベル1の青い(ブルー)忍者2体と赤い(レッド)忍者1体、これはセット状態で特殊召喚させていただきましょう。また特殊召喚に成功したHANZOの効果により、デッキから……では、機甲忍者アースを手札に加えます」

 KYOUTOUウォーターフロント(3)→(4)

渋い(シルバー)忍者を呼ばない辺り、さすがにマスターの戦い方を熟知しているな。遊び半分挑発半分の、なにかと中途半端なミスターTのメタ張りとは大違いだ』
「……どゆこと?」

 葵ちゃんの展開を見て、チャクチャルさんが一言感心したように唸る。なぜここで渋い忍者の名前が出てくるのかわからず困惑する僕に、これ見よがしに大きなため息とともに補足が入る。

『まだわからないのか、マスター。分身の術でレベル6の渋い忍者を裏守備で呼び出せば、そのリバース効果でさらに墓地の忍者を蘇生することもできた。だがそうしなかったのは、マスターが壊獣使いだからだ。リリースされるなどの要因でそのリバース効果を使えずともさほど痛手ではないレベル1と、特殊召喚された時点ですでに仕事を終えているHANZO。見事にリリースするほどのうまみの無いモンスターのみを選んで呼び出している』
「なるほど……」
『この程度なら自分で気が付いて欲しいものだがな』

 ついさっきは僕のことを性格悪いだなんだ言ってくれたけど、彼女も彼女で大概だと思う。とはいえ、まだ手がないわけではない。ダブル忍法を駆使しての大量展開はなかなか見事だったけれど、今の作戦にはひとつ大きな欠点があったからだ。

「ありがとう、って言わせてもらうよ葵ちゃん。おかげでKYOUTOUウォーターフロントには、またこれだけたくさんのカウンターが貯まった!このターンのウォーターフロントの効果ではデッキから壊星壊獣ジズキエルをサーチして、このジズキエルをHANZOをリリースして葵ちゃんの場に特殊召喚。さらに相手フィールドの壊獣に反応して、手札のドゴランを特殊召喚する」
「これは……」

 壊星壊獣ジズキエル 攻3300
 怒炎壊獣ドゴラン 攻3000

 足の無い体に両腕の付いた全身兵器の金属の大蛇と、体の奥から無限に溢れ出るエネルギーを炎として纏う壊獣王。2体が対峙したのち、おもむろにドゴランの炎の勢いが跳ね上がった。1瞬顔をのけぞら
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