ジカジカの実の真価
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は自身の体を媒介に蝋を作りだすことが出来るドルドルの実の蝋人間」
Ms.バレンタインは己のペアの言葉を補足するように更なる情報をその口から吐き出す。
蝋を自在に生み出すドルドルの実
恐らく超人系の能力者であり、その能力を用いてゾロとビビの2人を蝋人形へと変容させたのだろう。
そして"Mr.3"、この数字がその人物の強さと組織内での階級を表すのならばその人物はこの2人組よりも実力・知力両方に優れた人物である可能性が高い。
しかし、今はそんな些末事よりもゾロとビビにどれだけのタイムリミットが残っているのかということだが──
「Mr.3曰く、こいつらはもって後数分で心臓が止まり、完全なる蝋人形になっちまうとのことだ」
どうやらタイムリミットは想像以上に残っているようだ。
2人を救出するには十分すぎる時間である。
即座にアキトは爆発的な起動力をもってその場から移動する。
向かう先は今なお余裕気に口を走らせるMr.5、奴の無防備な奴の胸部に拳を──
「つまり、後はお前らを殺せば俺達の任務は……」
──叩き込む。
Mr.5の語りは突如アキトの手により強制的に止められた。
反応すら許されなかったMr.5は後方に勢い良く吹き飛んでいく。
地面を幾度もバウンドしながら転がり、地面からは土煙が巻き上がる。
Ms.バレンタインは自身が全く反応できなかったことに驚愕を隠せない。
「手前ェ……ッ!まだ俺が話している途中だろうが!?」
受け身を取ることも出来ずに吹き飛ばされたMr.5は以外にもまだ意識を保っていた。
口から吐血しながら、憎々し気な様子でアキトを睨み付けている。
「敵を前に隙だらけなお前が悪い」
こいつらに構っている時間などない。
こちらは一刻も早くゾロとビビのを救出しなければならないのだ。
お前の事情など知ったことか、と言わんばかりにアキトは淡々と答える。
そのすかした態度がMr.5の神経を逆撫でした。
Mr.5はアキトの歯牙にもかけない態度に激怒し、懐からリボルバーを取り出す。
己の起爆する息をカートリッジへと勢いよく吹き込み、カートリッジの充填を確認したMr.5はアキト目掛けて発砲した。
本来弾が発射されるはずの銃口からは音だけが響き、アキト目掛けて不可視の攻撃が牙を向く。
対するアキトはその場で動じることなくただ静観している。
途端、アキトを中心に爆発し、爆炎が巻き上がった。
アキトの姿は起爆した空気により生じた炎により見えない。
だが、Mr.5は攻撃の手を緩めることなくカートリッジの弾数が尽きるまで引き金を引き続けた。
Ms.バレンタインは
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