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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
蜘蛛の襲撃
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する真司だが、言い返してもまたやりこまれるだけなきがして、とりあえず黙る。
すると満足したのか、高円寺は口を開く。


「このミラーワールドで、モンスターという命を奪った際にそれがエネルギー態となって宙に飛び出してくる。君も知っているだろう?」

それは知っている。
つい今しがた、モンスターを倒してそのエネルギーをドラグレッダーが食ったばかりだ。

「俺のテーマにピッタリだろう?明確に見え、しかも摂取できるエネルギーと化した命!!私はその研究を、尚もこの世界で行っている!!」

「・・・・あぁ!!」

「納得してくれたかい?だがね、ライダーバトルが終わりミラーワールドは閉ざされた。そしてしばらくしてまた復活したのだが・・・それを経て、この世界は段々と活力を失っていってね」


カチャ、と高円寺がライダーデッキを取り出す。
腰にバックルが巻き付き、彼の変身の準備が整った。

「研究素体が減っているんだ。前は頻繁にモンスターがいたというのに。だから、戦いを私は求める。変身」

ガチッ、パキィ―――ン

「そうすればここにモンスターが満ち溢れ――――俺の研究もはかどるというもの。だが君たち同士はどうやらた戦わないみたいだから」

《sword vent》

「俺が、敵として戦って見せよう!!!」

後ろに手に組んだ、高円寺改めスパイズ。
すると、いつの間にか話に割り込んでベント音声が流れ、彼の手には蜘蛛の鋏を模した双剣、ディスソードが装備されて龍騎へと襲い掛かっていった。

それをドラグクローで受け止める龍騎だが、なかなかのパワーに膝が崩れる。


「グッ!!」

「ほらほら!!俺の研究のために、力を貸してくれ!ライダー!!」

「ふざけんな!!」

《sword vent》

「らぁ!!」

「うごっ!!」

ググッ、と体勢を押し返し、ソードベントで喚び出したドラグセイバーでスパイズの腹部を横に切り裂き、火花と共に弾き飛ばした。
着地したスパイズは、その部位を軽く払いながら再び後ろに手を組む。


《shoot vent》

「ッ、またかよ!!」

そして、発動。
その動作の見えないカード装填に、龍騎の行動はどうしても後手に回る。

蜘蛛の腹部を模したディスナイパーを左上腕部に装備したスパイズが、その銃口から連続して弾丸を発射していく。
まるでマシンガンのような連続射撃に、とっさにガードベントでしのぐ龍騎。

だが、連続して叩き付けられる弾丸が、突如として別の物に切り替わった。


べベタッ!!

「はぁ!?」

弾丸から、糸弾へ。
それはドラグシールドの表面にべたつき、弾かれることなく張り付くために先ほどよりも押しが強い。

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