第七章 C.D.の計略
蜘蛛の襲撃
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
する真司だが、言い返してもまたやりこまれるだけなきがして、とりあえず黙る。
すると満足したのか、高円寺は口を開く。
「このミラーワールドで、モンスターという命を奪った際にそれがエネルギー態となって宙に飛び出してくる。君も知っているだろう?」
それは知っている。
つい今しがた、モンスターを倒してそのエネルギーをドラグレッダーが食ったばかりだ。
「俺のテーマにピッタリだろう?明確に見え、しかも摂取できるエネルギーと化した命!!私はその研究を、尚もこの世界で行っている!!」
「・・・・あぁ!!」
「納得してくれたかい?だがね、ライダーバトルが終わりミラーワールドは閉ざされた。そしてしばらくしてまた復活したのだが・・・それを経て、この世界は段々と活力を失っていってね」
カチャ、と高円寺がライダーデッキを取り出す。
腰にバックルが巻き付き、彼の変身の準備が整った。
「研究素体が減っているんだ。前は頻繁にモンスターがいたというのに。だから、戦いを私は求める。変身」
ガチッ、パキィ―――ン
「そうすればここにモンスターが満ち溢れ――――俺の研究もはかどるというもの。だが君たち同士はどうやらた戦わないみたいだから」
《sword vent》
「俺が、敵として戦って見せよう!!!」
後ろに手に組んだ、高円寺改めスパイズ。
すると、いつの間にか話に割り込んでベント音声が流れ、彼の手には蜘蛛の鋏を模した双剣、ディスソードが装備されて龍騎へと襲い掛かっていった。
それをドラグクローで受け止める龍騎だが、なかなかのパワーに膝が崩れる。
「グッ!!」
「ほらほら!!俺の研究のために、力を貸してくれ!ライダー!!」
「ふざけんな!!」
《sword vent》
「らぁ!!」
「うごっ!!」
ググッ、と体勢を押し返し、ソードベントで喚び出したドラグセイバーでスパイズの腹部を横に切り裂き、火花と共に弾き飛ばした。
着地したスパイズは、その部位を軽く払いながら再び後ろに手を組む。
《shoot vent》
「ッ、またかよ!!」
そして、発動。
その動作の見えないカード装填に、龍騎の行動はどうしても後手に回る。
蜘蛛の腹部を模したディスナイパーを左上腕部に装備したスパイズが、その銃口から連続して弾丸を発射していく。
まるでマシンガンのような連続射撃に、とっさにガードベントでしのぐ龍騎。
だが、連続して叩き付けられる弾丸が、突如として別の物に切り替わった。
べベタッ!!
「はぁ!?」
弾丸から、糸弾へ。
それはドラグシールドの表面にべたつき、弾かれることなく張り付くために先ほどよりも押しが強い。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ