少女の泣き声
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青鬼から逃げ続けて疲れていたひろし達は寝室で睡眠を取っていた。
「Zzz……」
__ひっ…ぐ……えっぐ……うぅっ…
「んっ……?」
ひろしは少女のような泣き声がして起き上がる。ひろしは眼鏡をかけ、いつものマフラーを巻いて、みんなを起こさないように静かに扉を開けて閉めた。
*
「どこから聞こえるのでしょうか…」
少女の泣き声は止んでいなかったので、探しやすくはなっていた。しかし…いきなり、叫び声が聞こえてきた。
「…!! 図書館からだっ!」
ひろしは慌てて図書館へと急いで向かった。
*
「ひっぐ…助けて……」
「大丈夫だ。俺が守るからさ…」
青鬼が少女を助けようとていたが、少女は怖くて「いっ、いやあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」と叫ぶ。そのとき「バンッ!」とひろしが扉を開けた。
「青鬼!少女を泣かせさせるのはそこまでです!私がお目当でしょう!こっちです!!」
「お前のような逃げ足の速い奴が来てくれたのは好都合だ…こうなったら、こいつの出番だ」
青鬼は行こうとはしなかった。理由としては、狙いが少女だからだ。それを察知したひろしは少女の腕を掴み、ドアを開けて急いで走って行った。
「…! 逃げますよ!!」ビュン
「チッ…仕方ないな…はんぺんはどこだ!」
ビュン!
「はんぺん言うな!」
なんと、高速移動で四角い形をした青鬼?のフワッティーが現れた。
「急いであいつらを捕らえてくれ!俺の足じゃ間に合わねぇ!」
「仕方ないなあ。オイラの出番かな」
そう言うとフワッティーは高速でひろしと少女を追いかけていた。その一方ひろしは…
「ここまで来れば、もう大丈夫で…」
テ-ン テ-ン テ-ン テ-ン
「待てぇー!!」
「うわぁ!?」
ひろしを追いかけて来ていたフワッティーがなんとか追い詰めていた。
「くっ…このまま、入っては見つかってしまう…なんとか時間回避しかないようですね……」
フワッティーは少し止まる。高速で襲ってくる合図だ。それを見たひろしは、少し位置をずらした。
「待てぇーって痛っ!!」
「今がチャンスです…!急いであそこに!!」
ひろしは扉を開け、タンスへと隠れた。少女は恐ろしくてたけしのマナーモードに近い震え方をしていた。
「大丈夫です…静かにしていれば見つかりません…」
すると、フワッティーが扉を開けて、タンスをドンドンドンと叩く。少女が叫ぼうとしていたが、ひろしが守っていた。しばらくすると、フワッティーは扉を開けてどこかへと去った。そして、ひろしはタンスを開ける。
「危なかったですね…」
「おにいさん…ありがとう……」
「君はどうしてここに?」
「分かん
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