第十二幕その三
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「やっぱり」
「一升瓶用意してますんで」
王子が答えました。
「あと日笠さんも飲まれるんで」
「車はだね」
「何か日笠さんのお兄さんが送迎してくれるそうです」
「悪いね、何か」
「妹思いのお兄さんでしかも休日だとのことで」
「お兄さんはお花見には」
「参加されないとのことです」
日笠さんのお兄さんはというのです。
「お家でゆっくりゲームだとか」
「そうなんだね」
「はい、ですから送り迎えをです」
「してくれるんだね」
「飲まれずに」
「いいお兄さんだね」
「妹思いの人らしくて」
だからだというのです、トミーは言葉の中にかないrのものを含めて先生に対して言うのでした。
「だからです」
「嬉しいね」
「そうですね、嬉しいですね」
「うん、とてもね」
「本当に妹思いの人で」
「いや、本当にね」
「やれやれですね」
どうしてもわからない先生に困った笑顔になる先生でした、そしてです。
先生達はチャイムが鳴ったこの時にです、皆でお家を出ました。そうして日笠さんのお兄さんが運転してくれている車で、です。
皆で一緒に八条学園の正門に来ました、するとそこには王子がお付きの人達と一緒にいてでした。
お互いに挨拶をしました、王子は日笠さんのお兄さんが送ってくれたその車を見て動物の皆に言いました。
「応援してくれてるんだね」
「うん、妹さんをね」
チーチーが最初に王子に応えました。
「そうしてくれているんだ」
「先生とのことをね」
ガブガブも言います、先生に聞こえない様に小声で。
「いい人だってわかってくれて」
「何でもサラリーマンらしいけれど」
ホワイティは御兄さんのそのお仕事のお話をします。
「先生のことは知ってるみたいでね」
「それで先生ならって言ってくれて」
「妹さんを応援してくれてるの」
チープサイドの家族もお話します。
「それで送ってくれたし」
「終わったら妹さんの連絡受けて迎えに来てくれるそうだよ」
「いや、いい人はいい人がわかるんだね」
ここでこう言ったのは老馬でした。
「日笠さんのお兄さんも」
「先生ならって思ってたけれど」
「お兄さんにもなんだね」
オシツオサレツも上機嫌で王子にお話します。
「好かれてね」
「認めてもらってるね」
「これは確実にハッピーエンドよ」
ダブダブは太鼓判を押しました。
「先生も」
「後は先生が気付くだけ」
ポリネシアはこの条件を出しました。
「このことが一番大変にしても」
「僕達いつもかなりはっきり言ってるけれど」
ジップは少し苦笑いです。
「先生気付かないんだよね」
「全く、先生の鈍さは」
最後にトートーが言いました。
「困るよ」
「全くだね、まあお兄さんも応援して
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