75 激闘
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たまえは筒井が右手を出したのがフェイントで本当は左手で打つと思った。しかし、筒井は右のままで打った。野村、小島、ヨリの前衛三人はブロックを試みた。しかし、ボールは三人のブロックを通過した。冬田がレシーブした。しかし、手首でレシーブできず、肘近くにボールを当ててしまい、ボールを上げる事ができなかった。4組は1セット目を落とした。先にマッチポイントに達しながらも痛恨の逆転負けだった。
(まるちゃん、ごめん、勝てなかったよ・・・)
たまえはまる子に勝てなくて申し訳ないと思った。
「たまちゃん」
リリィがたまえを呼んだ。
「ごめんなさい、実はあの橿田さんから何かあったか聞いたの」
「そうだったの!?」
「うん、橿田さんはたまちゃんに避けられて寂しいんだって・・・」
「でも私はひろ子ちゃんは私よりも新しくできた友達と一緒の方が楽しく見えて・・・、私はもう要らないと思ってるんじゃないかと思ってたんだ・・・」
「そう・・・本当の事を言った方がいいわよ。誤解をといてもらわないとダメよ。この試合が終わってからでいいから・・・」
たまえはだからリリィはまる子の代わりに自分を投入したのだと勘づいた。
「よし、次は私達の番よっ、行こうっ、笹山さん!」
「うん!!」
笹山と城ヶ崎はコートに向かった。そして2セット目に出る六名は円陣を組んだ。みぎわが陣頭を執った。
「もう負けられないわよ!」
全員「おう!」と掛け声をだした。そして2セット目が始まった。
藤木は笹山が出る事を知ると、応援する気になった。
「笹山さん、頑張れー!!」
笹山は上を見上げると、藤木ら男子がいることに気付いた。
(藤木君・・・。そうだ、私も頑張らないと!!)
笹山は藤木が必死でキーパーとして活躍していた事を思い出し、自分も勝つために、最高のプレーを見せようと思った。2セット目が始まった。
4組
FL:とし子 FC:野口 FR:かよ子
BL:笹山 BC:みぎわ BL:城ヶ崎
5組
FL:山本 FC:松原 FR:二上
BL:駒田 BC:八木 BL:菖蒲岡
サーブ権は4組だった。みぎわがサーブした。菖蒲岡がレシーブする。八木がトスを上げて松原がスパイクした。野口がブロックし、二上がレシーブを上げた。松原が再びスパイクした。笹山がレシーブを敷損ねた。5組が先制した。
「笹山さん、落ち込むな!!」
藤木が笹山を必死で励ました。
「藤
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