第五十話 それぞれの休日
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って奴の彼女へ連絡して行って貰う事にしたのだ。
俺も優しいところがあるだろ。まあロイエンタールよ早く良くなれよ。
そういや、最近は前線部隊の士気が高くて良いな、
皇帝陛下のおかげだ、おかげで戦いやすくていい。
功績あげて自分の部隊を早く持ちたいモノだ。
■オーディン 帝国軍幼年学校 ジークフリード・フォン・キルヒアイス
ラインハルト様が男爵に敍爵され早5ヶ月、我々の周りが少ずつではあるが変わり始めていた。
自分も父が永年勤続者敍爵とやらで帝国騎士に成ったため、騎士階級に編入された。
ラインハルト様はたいそう喜んくださり『キルヒアイスこれでお前を平民と馬鹿にする奴らに何も言わせないぞ』と言って下さった。
自分としては帝国騎士に成ったとでアンネローゼ様との間の垣根が一段低くなった気がしてそれが嬉しかった。
幼年学校生は今までラインハルト様を爵位もないと馬鹿にしていたが、
男爵に成られてからは、アンネローゼ様が強請ってラインハルト様に爵位を貰ったと言い始めている。
許せない仕業だ、ラインハルト様もお怒りだ、自分もはらわたが煮えくり返る思いだが、
アンネローゼ様が喧嘩をしないでと仰るので我慢している。
しかしラインハルト様がいつまで我慢できるか、そして我慢が限界に達したとき、
自分では止められないだろう、なぜなら自分も一緒に参加しているはずだから。
■オーディン 帝国軍幼年学校 ラインハルト・フォン・シェーンヴァルト
最近あの男の慈悲の話が多いが、
今まで散々最悪な罪悪を施してきた男がいきなり慈悲に目覚めたところでなんの意味があるのか、
ばかばかしい事だ。
俘虜交換はしてやられた、俺がいずれやろうと思っていた事だった。
あの男がそんな事を思いつくはずがない、誰かが入れ知恵したのだろう。
俺の敍爵後学校の生徒の俺を見る目が変わっていった。
今まで疎遠にしていた帝国騎士の連中が時々媚びを売るように近寄ってくるようになった。
俺の男爵位に媚びているらしい、浅ましい奴らだ。
役立たずの癖にそういうことだけは、敏感な唾棄すべき輩どもだ。
爵位のある連中は、今まで以上に俺と姉上そしてキルヒアイスを馬鹿にしてくる。
何が姉上がお強請りしただ、そんなわけがない!
何度殴ってやろうかと思ったが、姉上との約束を思い出しとどまっているが、
そろそろ限界に達しそうだ。
今度姉上の悪口を言ったら殴り倒してやる!
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