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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第648話】
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しかしたら一夏の深層心理で描いてるヒルトのイメージなのかもしれない。

 次は別の者の夢を覗く――まだ起きている子もいるが寝息をたてている子も居るのは事実だ。

 疲れたからか既に眠りについていたシャルロット・デュノアの夢を覗いてみる。


 星が瞬く空の下、肌を重ね合わせる二つの影――。


「やんっ! ひ、ヒルトぉっ……は、激しすぎだよ――あぁんっ!!」

「何言ってるんだよ、これぐらい激しい方が好きだろ、シャル?」

「そ、そうだけど……やぁんっ! ヒルトの……奥まで入って来ちゃってる……!!」


 夢の中で交わるヒルトとシャル、実はシャルロットの夢の大半はヒルトとの床の内容だったりする。

 ヒルトと初めてキスをしたあの日以来からシャルは夢でいつも淫夢を見るのが嬉しくもあり、悩みでもある。

 ――というのも、朝起きたら自身のショーツが色々まずい事態になっている。

 故にあの頃からずっと朝にシャワーを浴びるのが日課になっている事実、ルームメイトのラウラからすればいつもの事なので気にしてはいないが――。

 シャルロット自身、いつも夢でのヒルトとの逢瀬で起きる度赤面しつつ、内心えっちなのは僕なのかなぁという悩みもあったりする。

 シャルロット・デュノアの夢の続きを見たい人には残念なお知らせなのだが、他の子の夢も覗かないといけないので彼女の夢はこれ迄とする。

 次は有坂美冬の夢を覗いてみる――。


「お兄ちゃん! 美冬お菓子食べたい!」

「お菓子? 適当に何かないのか?」

「無いから言ってるの! せっかくだからお兄ちゃん、ポテチ買ってきて!」


 ここぞと謂わんばかりに夢でヒルトをこき使う美冬、心なしか彼女が三頭身の干物妹に見えなくもない。

 無論本心で兄をこう扱いたいとは思ってはいない美冬だが、彼女もヒルトの急なモテッぷりにストレスを感じてるのかも知れなかった。

 次は別の者の夢へ向かう――ソフィー・ヴォルナート、静かに寝息をたてている彼女の夢の中は――。

「でっきたー♪」


 大釜の中をぐるぐる棒でかき回し、中から完成して現れたのは何やら布袋から棘が飛び出している見るからに危なそうな物だった。


「あら? 今度は何を作ってるの、ソフィー?」

「あ、モニカ。 じゃじゃーん! うに袋だよ!」


 そう言って見せたうに袋なる物を見てモニカは小さく首を傾げる。


「これって、袋の中にうにを詰めただけに見えるんだけど?」

「そうだよ? でも、こうやって釜の中でうにを上手く袋に詰めるのって結構大変なんだからね?」

「あはは……」


 夢の中とはいえソフィーは不可思議な事をしている――とはいえ、不
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