暁 〜小説投稿サイト〜
NARUTO日向ネジ短篇
【あなたに贈る一筋の風】
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
まで運びましょう」

「えっ、あ……」

 あまりに自然な動作で横抱きされ、一瞬何が起きたか分からなかったが、ネジの間近の端正な顔立ちに思わず見とれるヒナタ。

「不本意であなたに風邪をプレゼントしてしまった事は、どうか許して下さいね」

「い、いいんです……! むしろ、ネジ兄さんからならいくらでも風邪を移されたって構わないし」

「フ…、何を仰ってるんです。来年の初日の出、共に見れなくなりますよ」

「ネジ兄さんが傍にいてくれたら、どこに居たって初日の出は見れるよ、きっと」

「強引な事をいいますね……。いいでしょう、俺自身があなたの初日の出になってあげますよ。──っと、我ながら妙な台詞だ」

「ふふ……ありがとう、ネジ兄さん」

 二人は互いにそっと見つめ合い、微笑んだ。


 ──ヒナタはネジとのこのささやかなひと時を、隣を歩む者が異なろうともこの先一生、忘れる事はなかった。



《終》




[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ