0262話『クリスマスの片づけと正月の準備』
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も育てないといけないから大変だ。北上や大井も育ててお札対策にしておきたいしな。
加賀さんと赤城さんの二人目は今は順調に育成中だから今のところは問題はないけど、果たして私の予想は当たるのかはわからないところだな……。
それに提督間の噂ではなにやら村雨が改二になるかもしれないという話が持ち上がっているからな。
大本営からお知らせが来る前までには練度を80にまで上げておいても損はないだろうしな。
《提督……? 少し眉間に皺が寄っていますよ? なにか難しい事でもお考えですか……?》
「いや、大丈夫だ。ちょっと来年の抱負をどうしようかと考えていたものでな」
《抱負ですか……そうですね。榛名は明石さんのお薬が完成してほしいところですかね? そしたらいつでも提督のお役に立てますから》
「それはありがたいな。でもまだまだ開発途中だから何回か実験で幼児化はするだろうからな……覚悟しておかないと」
《あはは……まだまだ臨床試験は始まったばかりですからね》
「そうなんだよなぁ……」
あの薬は分離薬と解毒薬がセットになって今のところは現状維持な状態だからどちらか紛失すると大変なことになるからな。
明石に成分を聞いてみたが「企業秘密です♪」ではぐらかされてしまったし。
そんな時に、ふと……もとの世界の事を思い出していた。
「……そういえばこの時期は家族や親戚と一緒に色々と集まっては初詣やらに行っていたっけな……」
《あっ……。そ、そうですよね……》
そう受け応える榛名はどこか声のトーンが下がったような気がする。
おそらく気にしているんだろうな。
「榛名が気にする事じゃないから安心してくれ。大丈夫……もう戻れない事は分かっているから吹っ切れているし、それにもう何度言ったか分からないけど今は艦娘のみんなが私の家族なんだから。だから寂しくなんかないよ」
《はい……》
まずったかな……少し空気がしんみりとしてしまったな。
どうにか元に戻さないと気まずいし……。
「そうだ……。榛名、正月は薬を飲んで分離して一緒に初詣に行こう」
《え、でも……それでは提督がまた子供になって記憶を失ってしまいます》
「なに、大丈夫だ……とはさすがに言えないけど元に戻る薬もあるんだからどうにか小さい私を説得して飲ませてやってくれ」
《わかりました》
「よし、決まりだな。明石も時間の延長くらいはもうすでにやっていそうだから後で聞いてみようか」
《はい!》
そんな感じでお正月の予定が一つ決まった瞬間だった。
少し不安だけど榛名の喜ぶ姿も見たいからな。頑張ろう。
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