暁 〜小説投稿サイト〜
Blue Sea 『空と海の境界線』
Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
取り戻す為に
Mission22「集結、そして出撃」
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「そう言えば、私が本当はどんな存在か知ってるか?」

 セレンは照月の船体に共に向かいながら質問らしきものをしてくる。

「妖精、だろ?」
「違う。これもまた、説明するとややこしいからいやだが」

 また何か隠し持ってるんだろうな。っていうか、前に要請って言って今さら違うと言うのは流石にどうかと思うが。


「まあいい。んで、照月はレーダー網に何か引っかかったとか通信は?」
「何もない。この様子だと艦載機などは飛ばしてなさそうだ」

 気付けばすぐに照月の艦橋に到達していた。さっさと中に入るが、照月は何かを開いたままだ。

「あれ、照月?」
「……って、あ、提督?ごめんごめん、入ってたことに気付けなくて」

 そういいながら照月は何かあわてながら開いた物を閉じる。彼女の表情はあまり晴れてはいなかったが、それでも笑顔で明るくしてくれる。

「何かあったのか?」
「いや……なにもないよ?でも……本当に始まったんだな、って思ったの」
 彼女は表情を曇らせながらも正直なことを伝える。

 自分は心配したのか言葉を掛けた。
「疲れ、たまってるか……?」
「ううん。平気だよ?」

 平気ならいいけど、と思いつつ彼女をそっと抱擁する。大丈夫なのに、と耳打ちしてくるがそれでも彼女はなんだかんだ言ってそっと抱き締めてきた。

 いつも身につけている手袋を取った彼女の手は繊細そのものだった。どうしてこんなにも、さりげなく誘おうとしてるように思ってしまうのか。



「あらあら……2人ってそういう関係だったのかしら」
「「え?」」

 普通にミーナが入ってきて2人の関係を勘違いした。と言うよりそうやって見えただろう。

 照月は、はわわとした表情を浮かべて恥ずかしそうにして何故か自分の胸に顔をうずめるが、結局それが余計な勘違いを生んでしまった。



 何とかこの状況を打開したい……と思いきやセレンはじっと見てるし、照月は両手でがっしりホールドしているが故離れてくれず、結局30秒くらい抱擁する羽目になった。


 正直、恥ずかしい。




「……とりあえず、その話は置いておこう」

 セレンがこの場を沈黙に変えたが、個人的には助かった。幸い今のメンバーの9割が居なかっただけいいとしよう。


「先ず、イーヴォ提督、もとい竹井翔花提督がこちらに来る。別に歓迎はいらないらしい。そして、同時にウィスキー回廊近海へと出撃する。その際、ウィッチは別ルートだ」
「あの近辺はメガリスが近くにあって危険なはずだが、大丈夫なのか?」
「大丈夫だ。ウィッチについては航行ルートを後に渡す」

 と言いながらセレンは普通に航行ルートを渡してきた。ルート自体はファーバンティへの航行ルー
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