74 裏切者
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-2の同点、4組がサーブ権を取り返した。ついにまる子と橿田が同じ位置に向き合った。橿田はまる子を睨みつけた。まる子はやや恐ろしく感じた。
(怖いよ・・・。この子・・・。なんかアタシに恨みでもあるように睨んで・・・)
野村がサーブした。久口がレシーブした。そして筒井がトスを上げた。その時、橿田が叫ぶ。
「私がやる!」
橿田はジャンプした。まる子もブロックのために内田と共にジャンプした。
(来たね・・・!!)
橿田はアタックした。そして・・・。
「まるちゃん!!」
「さくらさん!!」
「さくら!!」
試合に出ている皆も、たまえを始めとする控えに回っている女子の皆も、ギャラリーから見ている藤木ら男子も、叫び声を挙げた。橿田がスパイクしたボールはまる子の顔面に激突した。まる子が顔を抑えて倒れた。ボールは4組コートに落ちて、5組が勝ち越した。まる子は鼻血を出し、唇も切って血が出ていた。まる子は顔を抑えて立てない。みぎわがタイムを取った。
「さくらさん、大丈夫?」
「う・・・」
「相当痛そうね・・・」
「わ、私が保健室に連れていくよ!」
「分かったわ、お願いね、山田さん」
かよ子はまる子の体を起こすのを手伝って保健室へと連れて行った。たまえは怒り狂っていた。
「ひろ子ちゃん!わざとまるちゃんの顔狙ったんでしょ!?そんなの卑怯だよ!!」
橿田は何も答えない。
「穂波さん、落ち着いて!!」
「たまちゃん!!」
笹山ととし子がたまえを抑えようとした。
「たまちゃん!」
リリィがたまえを呼んだ。
「何よ!?」
「たまちゃんが代わりに入ったら?みぎわさん、たまちゃんに代わりにお願いしてもいい?」
「え?」
「リリィ・・・。うん、私行くよ!!」
「ええ、分かったわ」
みぎわはリリィの提案に承諾し、審判をやっている3組の担任に交代を呼び掛けた。
4組 交代
まる子→たまえ
たまえがまる子の穴を埋めた。試合が再開した。筒井のサーブで冬田がレシーブ、ボールが後方へ行ってしまったので、それを内田が追い付いて前にボールをレシーブした。たまえが勢いをつけてアタックした。寺東も桃山もブロックが間に合わなかった。ボールはコート上に落ちた。4組が同点となった。
そして、内田がサーブした。橿田がレシーブした。そして寺東がトスを上げる。桃山がスパイクした。しかし、小島にブロックされ、久口が片手でレシーブした。筒井が下がった。右手を上げたと思いきや、左手でスパイクした。野村が対応しきれない。しかし、たまえがレシーブで掬い上げた。小島がアタックした。ボールは落ちた。4組の得点となった。
次はたまえがサーブすることになった。
(まるちゃん、仇を取るからね・・・)
たまえは怒りをこめてサーブした。その球
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