第35話 エイリス式紅茶会とトランプ外交 Ev15
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ャック<?J>に過ぎません」
とりあえずカード知識の確認の為に謙遜する。
ジェックの絵柄は総督、貴族、国によっては歩兵を意味する最も弱い絵札だ。
「伏見卿、我々は(貴方を)スペードのエース<?A>だと思っているのですが?」
「大日本帝国のスペードのエース<?A>は東郷毅海軍長官ですよ」
「なるほど。でしたら(貴方は)クラブのエース<?A>ですか。持ち札にエースが二枚とは羨ましい」
「いえいえ、そちらはキングが四枚(=四騎士)揃っているのだから敵いませんよ」
遊んでいるのはポーカーに見立てた何か。
モンゴメリー卿の手札はダイヤのクィーン<?Q>に、キングが四枚<????K>が集う。
フォーカードだが伝えたいのは王室の意見は女王の元で統一されているということだろう。
こちらのカードはスペードのエース<?A>とクラブのエース<?A>が、
ダイヤのジャック<?J>とクラブのジャック<?J>と一緒にハートのクィーン<?Q>を守っている。
個人的には<?A>は猫平宰相に見立てて切ったのだが……さほど問題はないだろう。
フォーカードとツーペア、日英停戦交渉ではエイリス側が有利だ。
どちらにせよ戦争を止めるか否かの選択権はあちらが握っている。
「それにしてもハートのクィーン<?Q>とダイヤのキング<?K>の二枚を渡せとは、
さすがに要求がすぎるのでは?」
「ダイヤのクィーン<?Q>は必要としていません。
ジェックのカードが手元にありますから。
なによりもクローバーのカードが二枚のキングを必要としているのです」
「クローバー? クローバーは四枚そろっての札ですか?」
「そうです。ジャックもクローバーがあってこそ力を発揮します」
「なるほど、クローバーを持っているは分かってましたが、
クィーンやキングでジャックを抑えることはできないのですか?」
「ジャックは絵札の中では最弱のランクのカードですが、ゲームによっては最強となります。
伏見卿もご存知ではありませんか?」
「|確かに我が国でもハートのクィーン<?Q>にダイヤのキング<?K>ほどの力はありません《大
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