ダンジョンで死にかけるのは間違っていない 2
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ってしまう。
「神様、小瓶を買ってきます!!」
「分かった!!」
近くの建物の屋根に飛び上がり、屋根から屋根へと走って飛び、ポーションなんかの瓶を売っている鍛冶系のファミリアを訪れる。
「すみません、昨日売ってもらったサイズの小瓶を追加で売ってもらいたいんですけど」
「ああ、昨日の。落として割っちゃた?」
「いえ、商品が売れすぎて、とにかく追加である分だけ売って下さい!!」
「余り物とは言え、昨日で大分在庫がはけちゃったし、それほど多くはないわよ。300程度しか残ってないわ」
「それでかまわないですから。あと、そのサイズ用の漏斗も10個ほど売って下さい」
「どんだけ売れてるんだか」
代金を払って用意してもらった小瓶の入った箱をロープを使って背中に担ぎ、袋に入った漏斗を手に持って再び屋根の上を走る。屋台まで戻ると何故か街中に怪物の死体が転がっていた。闘技場からこっちに向かって怪物が押し寄せているみたいだけど、それをレベル2以上の冒険者のお姉さんたちが薙ぎ払っている。とりあえずの安全が確保されている以上、僕のやることは香水を小瓶に詰める作業だ。
それと同時に余っている瓶の中の水を火にかけてお湯を作る。隣の雑貨を売っている行商人からタオルを大量に買い取り、それらをお湯に突っ込んで絞る。そして一通り怪物が居なくなった所で、大量のタオルを配る。
「お疲れ様です。濡れタオルですけど、よかったら使って下さい」
サービスで配っているので完全に赤字だけど構わない。怪物の匂いに紛れて大嫌いな匂いがこびり付いているから。それを片付けてくれた人へのお礼と考えれば安いものだ。
それからも香水の販売を続け完売してしまったので屋台を畳んで拠点に戻って売上を計算する。
「追加で購入した瓶の代金がコレだけだから、ファミリアへの献上金が2割と神様へのバイト代を合わせて31万4850ヴァリスが神様の取り分ですね」
「こ、こ、こ、こんなに!?こんなの受け取れないよ、ベル君」
「僕の懐にはそれ以上が入ってきますから遠慮なく受け取って下さい。献上金なんかはちゃんと最初に決めたとおりですから。これからファミリアを大きくしていったらこれ以上の収入を得ることになるんですから慣れて下さい。その分、支出も増えますから。ヘファイストス様にも相談してみて下さい。ヘファイストス様もさすがにこういうことに関しては相談に乗ってくれますから」
「でもだね、ベル君」
「神様、お金の分配に関してはきっちりしないと駄目です。それは神様の取り分、こっちは僕の取り分。おじいちゃんにもおばあちゃんにもこれだけは絶対になあなあで済ませるなと言われてますから。守れないのなら、僕はロキ・ファミリアに改宗しますよ」
「それだ
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