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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第十二話:幼稚な大人。
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グをしていたリュリュさんも、流石に彼への愚痴を止め、ゼシカ嬢の無事を確認します。

「あぁ……あの嬢ちゃんなら、屋敷へと帰っていったよ」
嘘ではないでしょう……嘘吐く意味も無いですからね。
ですがリュリュさんは、

「本当ですかぁ? 押し倒して、道端に捨ててきたんじゃないですかぁ?」
リュカ様の弟子である事を必要以上にアピールするウルフ殿に、その行為は絶対に無いでしょう。嫌味を言うにしても、もう少し考えた方が良いですよリュリュさん……反撃の方が恐ろしいですから。

「あはは……リュリュさんらしい貧相な思考だな。きっとリュカさんが聞いたら唾を吐き捨てて貴女を見下すでしょうね(笑) 本当に父親に惚れてるのなら、その思考回路を是正した方が良いですよ。まぁもう手遅れでしょうけどね」

ほら……手酷く返された。
言われたリュリュさんは頬を膨らませて割り当てられた部屋へと退散してしまいました。
こりゃぁフルーツジュースじゃ無く、アルコールの強いカクテルにした方が良いかもしれませんね。

「あれ? ラング……何持ってるの? 美味しそうだね……ちょうだい」
私の持つフルーツジュースに目を付けたウルフ殿は、爽やかな笑顔のまま譲渡を要求してくる。
「リュリュさんの為に作ったので嫌です」
まぁ私も素直に拒絶します。

「また作れば良いじゃん。それに今アイツが欲しがってるのは酒だと思うし……その甘そうなジュースは俺にくれよ」
全くその通りだと思いますし、強めのカクテルを作り直して持って行こうと考えていたからウルフ殿に渡しても問題無いのですが……

「まるでウルフ殿の為に作ったみたいになるので絶対に嫌です」
「ふむ……なるほど。拒絶の理由に納得出来る」
本来なら凄く失礼な事を言っているのですが、ウルフ殿は怒った風も無く納得。
そのまま自分に割り当てられた部屋へと行ってしまった。

「ちょっと大人げないですね……リュリュさんもラングストンさんも」
遣り取りを見ていたアハト殿から、素直な指摘。
「そうですね……少し反省しております」
流石に大人げないと感じた私は、素直に反省します。

とは言え、今更フルーツジュースをウルフ殿に届ける気も起きませんので、左手を腰に当てて出来立てフルーツジュースを一気飲み。
飲み終え視線をアハト殿に戻すと予想通りの呆れ顔。

「さて……カクテルを作ってリュリュさんに持って行きましょうかね」
呆れ顔に気付かないフリで私は再度厨房へと戻る。
料金を先に支払い、持てるだけの酒を手にし、リュリュさんの部屋へと向かう。

(コンコン)
静かにノックをすると、
「ウルポン以外でしたらどうぞ」
と返答有り。

「ウルポン以外ですので失礼します」
私である事をアピールして入室。

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