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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第十二話:幼稚な大人。
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を考えながらリュリュさんの愚痴を聞き流していると、アハト殿が戻ってきました。
ヤンガス殿も勿論一緒で、村の外にはお姫様とトロデ殿も待機してるのでしょう。
ですがウルフ殿と、助けに行った目的のゼシカ嬢が見当たりません。
如何なっているのか聞こうとアハト殿に視線を向けると、ここまでの経緯を語り出してくれました。

アハト殿の説明によると、ゼシカ嬢の兄を殺めたのは盗賊なのではなく、我々が追っているドルマゲスとやらの所行であるとの事。
ウルフ殿が戻ってこない理由は、塔で兄の死に悲しんでいるゼシカ嬢を励ます為、見た目がチャラいウルフ殿が彼女に聞こえる様に『口説く』と言い、一人で帰宅させるのを防ぐ為だとか……

因みに、ウルフ殿の姿が見えない事に最初リュリュさんは『ウルポン死んだ?』と嬉しそうに訪ね、帰ってこない理由を聞くと『あいつ、そんな事を言って本当に口説いてるわよ! 今頃ゼシカちゃんは押し倒されてるわね』と唾を吐き捨てる様に言い放ちました。

やれやれですよね……
彼はリュカ様の愛弟子。
女性を押し倒す事は絶対に有り得ませんし、現状で本当に口説く事はヘタレ具合から有りません。普段からメイド等を口説いているのは、リュカ様の弟子である事を周囲にアピールする為ですし、彼の性格上……女性を口説く事は本心から出来ないのです。

その証拠に、マリーちゃんもリューノさんも、彼女の方から言い寄ったのであって、ウルフ殿は女性からのアプローチにヘタレ加減が勝って流されてしまっただけなんですよね。
多分、今口説いてる(様に見せてる)キャバ嬢も、本気で口説くつもりは無く、“リュカ様の弟子だから女癖が悪いですよ”アピールだと思います。

付き合ってしまったマリーちゃんとリューノさんは別として、彼から本気で愛してると伝える事は、恋愛偏差値が幼稚すぎて出来ないはずです。
それを証拠にメイド等を口説く時は、見るからにウルフ殿を嫌ってる(もしくはリュカ様に対する好意が強い)相手しか、口説いてませんでした。

顔も良いしリュカ様から教えを受けているフェミニスト精神もありますから、メイドや女性軍人などの中には、ウルフ殿への好意を抱いてる方も居るのですが、そう言う方々に対しては、師匠直伝の察知能力を発揮させ、絶対に口説いたりせず紳士的に接しているのを私は知っています。

あぁ……
ウルフ殿がゼシカ嬢と一緒に居る事を聞いたリュリュさんから彼への愚痴が再燃し、慣れないアハト殿とヤンガス殿の顔から辟易とした表情を感じます。
宿屋の厨房を借りて、何か甘い物でも作ってあげた方が良いかもしれませんね。





リュリュさんの気を逸らす為、宿屋の厨房をお借りして特製フルーツジュースを作っていると、ウルフ殿が戻ってきました。
それまで絶えずウルポンバッシン
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