0261話『拗ねる時津風と妖しい雰囲気』
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に力が入らなくなってきてしまいもうされるがままの私に時津風は厭らしい笑みをその顔に刻んで、
「それじゃ、そろそろ前を開けよっかー?」
「そ、それだけは……ダメ、だ……」
なんと時津風は提督服の胸のボタンを一つ一つずつ外していくではないか。
《と、時津風ちゃん! それだけは勘弁してやってください! 提督の理性が壊れてしまいます!》
「むふふー……壊したいかもー」
「やめて……くれ……」
「しれーも結構敏感になってきたみたいだねー。声が色っぽいよー?」
もう駄目だ……と思ったその時だった。
バーンッ!と扉が開かれて、そこには少し怒り顔の大淀がニッコリと笑いながら立っていた。
「おお、よど……?」
「あっ、やば……」
「時津風さん……? 少しお仕置きが必要でしょうか……?」
「ぴぃ!?」
その後に時津風は大淀に正座をさせられて反省をしていたのか、
「いやー、少しやりすぎちゃったね、反省」
「いいですか? 提督は女性の身体でも中身はしっかりとした男性の心なのですから変な性癖に目覚めてしまったらどうするつもりなのですか……!? まぁ、私も少し興奮はしましたけど……」
「大淀!?」
いきなりのカミングアウトに私もつい大声で突っ込んでしまった。
「わっかるよー。しれーの泣き顔もそそるものだったよね!」
「はい、そうで―――…………いえ、私的感情は今は閉まっておきます。それよりしっかりと反省してくださいね!」
「はーい!」
反省しているのかどうか分からない受け答えだけどもう安心なのか?
「それで提督もされるがままではいけませんよ? しっかりと対処しませんともし外に出ている時に痴漢に襲われでもしたら貞操も守れませんよ?」
「す、すみません……」
さっきまでの時津風との浮かれた表情は無くなっていたのだけど、先ほどの事がなければ私も素直に受け入れられたんだけどな……。
「そして榛名さんも手が出せないとはいえもっとしっかりと言葉に出してくださいね」
《すみませんでした……》
「はぁ……実戦訓練で痴漢に対する対処法をお教えしたいところですけど鹿島さんや香取さんに任せるとどんな目に合うか分からないので却下にしておきましょうか」
「なんでだ? あの二人なら適役じゃないか?」
「まぁ、そうなのですけど……最近教える機会が減ってきたのかなにやら溜めている物があるようでして……」
「そうなのか……」
鹿島に香取も色々と大変なんだな。
後で憂さ晴らしにでも付き合ってあげるか。
「はい。それでは時間も時間ですし、提督と時津風さんは今すぐに演習に向かってください」
「わかりましたー」
「わかった。行ってくる」
それで時津風と二人で演習艦隊の場所へと
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