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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
妖精たちの○○な日常 vol.1
S t o r y 1 5 温もりと幸せ
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一緒にケーキを食べていたエルザとウェンディ、シャルルとエメラ、ティールとポーカーをしていたグレイとコテツも同様に目を見開いていた。

「……リンさん?」
「なんか、顔色悪くねーか?」
「リンさん、大丈夫?」
「体調が優れないのなら、無理をしない方が……。」

4人はまだどこか顔が青いリンを心底心配そうに覗き込む。

(あぁ……バカだなぁ、私。)

誰にも気づかれないよう、リンはこっそり自分に呆れながら息をつく。

(4人には、もう二度とこんな顔させたくなかったのに……。ホント……バカだなぁ。)

リンは半ば強引に口角を上げて4人に笑いかける。

「何でもないよ。ちょっとボーッとしてただけだから。」
「ホント……?」
「ホントホント。」

今にも泣きだしそうな顔をするサーニャの頭を優しく撫でる。

「それより、皆仕事に行くよ!準備が整ったら扉の前に集合ね。」
「わかりました。」
「私がいっちば〜ん!」
「あ、ちょっと二人とも!急に走らないでよ!」

ティールとサーニャが扉に向かって真っ先に駆け出し、レーラが三つ編みを揺らしながら慌ててその後を追う。

「気を付けてね、リン。」
「うん。」

手を振るミラに見送られリンも扉に向かって歩き出す。「いってらっしゃーい!」「気をつけて行って来いよー!」という周りからの声に応えるようにリンは手を振り返す。

「おーい!ジーハス!」
「はーやーくーーーっ!」
「何してるのよ〜?置いていくわよ〜?」
「だあーっ!いつもは俺が先に扉の前でお前等のこと待ってるのによォ……!」

ナツと喧嘩をしている際に刀を手放していたジーハスはそれを取りに行っていたため、今日は出遅れてしまったのだ。ティール達に急かされ慌てて扉へと走る。

「それじゃあ、行って来るね。」
「「「「行って来まーーーす!!!」」」」

仲間に見送られながら、リン達花時の殲滅団(ブルーム・ブレイカーズ)はオークションが開かれるラナンキュラスの街へ向かうため一先ず駅へと歩き出した。





(あの後、汽車の中でどうやって船内に忍び込むか、その後のそれぞれの行動の作戦会議したんだけど……一般人には非公開のパーティーだし、招待客も既に限られているからかな?主催側の警備が甘くて助かった。)

リン達5人は搭乗ゲートから易々且つ堂々と潜入することができたのだ。そして作戦通り船内では別行動を取っている。ティールとサーニャは会場内を見回りしている警備員、ジーハスとレーラはウェイターとウェイトレス、そしてリンは参加者の1人としてパーティー会場内に潜入していた。
ウェイターとウェイトレスに変装しているジーハスとレーラは忙しそうに料理を並べお盆に乗せたワインやシャンパンを配り歩
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