怪しい屋敷に突入
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放課後になると、ひろし達は屋敷へ向かって行った…。
*
彼らの目の前には、木々がたくさん生い茂っていた。
「はぐれそうだわ…」
「はぐれたら絶対、戻れそうにないな」
「では、手を繋いでおいて、みんながいることを確認しましょう」
4人は手を繋いではぐれないようにしていた。
「それにしても…」
「どこもかしこも木…本当に迷うわ」
「な、なぁ………」
彼らは屋敷へと向かうために歩いていたがたけしがいきなり立ち止まった。
「なんだよたけし、まさかビビってんのか?」
「な…なわけないだろ!そ、それに…夜になるし帰ろうぜ!」
「そうかもしれないけど、ここまで来たのだから……って、冷っ!!!」
美香が何か言おうとしていたそんなとき、美香の顔に雨が一滴落ちてきた。タイミングが悪く雨が降り始めた。しかも、大雨だった。
「こ、こんなときに雨かよっ!」
「困りましたね…雨宿りできる場所を探すとしましょう……」
ひろしの考えで、みんなは手を離し、ダッシュで雨宿りができるところを探して行く。
「あっ!ま、待ってくれよ!うわぁ…行くって言うんじゃなかった………ガタガタガタガタ」
たけしはマナーモードになりながら、3人を追いかけて行った。
*
「雨宿りできそうな場所が見つかりませんね………」
「あの屋敷とは凄く、離れただろうな…」
卓郎はあの怪しい屋敷へ向かうことはできないと諦めていたが、たけしが「おーい!」と叫ぶ。
「どうしたんですか?」
「あそこに雨宿りできそうな場所があったんだ」
たけしは雨宿りできる場所を指で指す。3人は、たけしの指している方向を見た。それは、あの噂で広がっていたあの屋敷だった…。
「……!!あれが…私達が探していた屋敷…ですか……」
「気味が悪いわ」
「ひろし…どうするのか?」
「決まっています。風邪をひいたら大変ですし、目的地に着いたのです。中に入りましょう…」
ギイィィィ………
ひろしは扉を開ける。卓郎と美香は恐ろしそうな顔をしながら中へと入る。たけしは、マナーモードになりながら入っていた。
「お邪魔します…」
「…中もボロボロだな」
「相当使われていなかった屋敷みたいですね…」
美香は人がいないかと大声で叫ぶが、返事は返ってこなかった。
「もしかして…ボロ屋敷かな……」
「みたいですね。しかし、僅かではありますが…誰かがいるような感じがします…」
「まさか、住んでた人の遺体とかか!?」
「…そこまでは分かりません。ですが、誰かいることは確かです」
ひろしが言っていたことにたけしは霊じゃないかとビクビクし始める。そんなとき、後ろからギイィィと音がする。4人は咄嗟に後ろを振り向
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